横浜物語

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大好きな人

2012-02-25 12:02:25 | 好きなもの
 「主人公」

     時には思い出ゆきの 旅行案内書にまかせ
     “あの頃”という名の駅で下りて
     “昔通り”を歩く
     いつもの喫茶には まだ時の名惜りが少し
     地下鉄の駅の前には“62番”のバス
     鈴懸並木の古い広場と学生だらけの街
     そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる
     あなたの眩しい笑顔と
     友達の笑い声に
     抱かれて 私はいつでも
     必ずきらめいていた


      “或いは”“もしも”だなんてあなたは嫌ったけど
     時を遡る切符があれば欲しくなる時がある
     あそこの別れ道で選びなおせるならって…
     勿論 今の私を悲しむつもりはない
     確かに自分で 選んだ以上精一杯生きる
     そうでなきゃ あなたにとても
     とても はずかしいから
     とても はずかしいから
     あなたは教えてくれた
     小さな物語でも
     自分の人生の中では   
     誰もがみな主人公
     時折思い出の中で
     あなたは支えてください
     私の人生の中では
     私が主人公だと
                    
                   1978年(昭和53年)
          


この曲は、テレビではほとんど歌われることがない歌ですが、
FCでさださまの歌のアンケートをとると、必ず1位になる曲です。
しかも、もう何十年も首位を維持しているのがこの『主人公』です。


さださまの、あまり知られていない部分を紹介してみましょう。
私以上に熱心なファンの方の受け売りです。


さださまといえば長崎出身ですが、
佐田家は元々島根県三隅町(現浜田市)の大地主の家系です。
元スッチーの奥さんも島根の方です。

おじいさまは、中国大陸で諜報活動をしたのち、
若槻内閣時代、商工省の大臣秘書官を務めた経歴の持ち主です。

そのおじいさまと結婚したおばあさまもまた
ソ連(現ロシア)のウラジオストックで料亭を営んでいたという
当時の日本人女性としては珍しい存在です。

おばあさまは三度も結婚した方で、
戦後も枕元にピストルを置いておくような豪快な女性で、
エピソードはここに書ききれないほど沢山あります。
ステージトークネタで有名です。

お父さまは、終戦後、長崎出身の戦友とともに復員しましたが、
そのまま長崎に住み着き、その後、戦友の妹と結婚し、さださまが生まれています。

さださまの幼少時、お父さまは材木商を営み、
自宅は庭に小山があるような豪邸だったそうです。
しかし、その後事業が失敗、一家は豪邸を失い小さな長屋住まいをしています。

音楽を始めたころには家が没落しかかっておりピアノは高いので
ヴァイオリンを与えられたのがその発端。
小学校時代は西日本でも名の知れた実力、「神童」と言われ
中学入学と同時に、ヴァイオリン修行のため単身上京。
葛飾区や千葉県市川市で一人暮らしを続けます。

東京都立駒場高等学校(現東京都立芸術高等学校の芸術科)の受験に失敗し、
以来ヴァイオリンへの熱意を失ってしまいます。

大学(國學院大學)中退後、数々のアルバイトをしながらの生活を送るも、
やがて肝炎を患ったことをきっかけに長崎に帰ります。

その後、高校時代からの友人吉田まさみ(新潟出身)と「グレープ」を結成、
『雪の朝』でデビューします。

『精霊流し』は、名古屋の東海ラジオの深夜番組で、
蟹江篤子アナウンサーが毎週のように流し続け、
これが助力となって全国的なヒットとなりました。
LEGENDも何方か放送局の方の耳に止まりこうやって
流し続けていただけると又違いますよね。

中国大陸を流れる大河を舞台にした
ドキュメント映画『長江』を制作したことがありました。
「長江の最初の一滴が見たい」これが動機だったようです。

しかし、興業収入もそれなりにあったものの、
それ以上に制作費を掛け過ぎてしまったため、
約30億円もの負債が残ってしまいました。

さださまが日本で一番コンサートの回数が多いのは、
この借金返済の為だったわけです。
その借金も、今はすでに返済し終わっています。

息子さんの大陸(たいりく)君は桐朋学園大学卒業のヴァイオリニストです。
娘さんの詠夢(えん)さんは洗足学園音楽大学卒でピアノをやっています。
高校時代イタリア・ミラノのコンサートにも出場しています。

この詠夢(えん)さんの名前は、先に書いたおばあさま“えん”さん
の名前からつけたと言ってました。




ブログでは書ききれないエピソードたっぷりのさださまです。
ファンの方なら全部知ってるネタですよね、
さださまファン暦40年の私より、さださまを知らない方へ
「あ、そうなんだ」と思っていただけたら、と思って書いてみました。

良い歌、沢山ありますよ。
この『主人公』もそうですが『フレディもしくは三教街』など・・・
顔立ちは全く違いますが感性はあきさんに似ているかも。
特にロマンティストなところなど。

だからあきさんの歌われる『奇跡』が心に響くのですね。

ブログのねた切れにつき今日は趣味の押し付けです。





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2 コメント

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Unknown (ぼの)
2012-02-28 16:20:23
さださまのこと、 私は、あまり知らずでしたが、この「主人公」の歌詞・・・じ~んときます。
昨日、偶然なのか、運命なのか私の住む地での「さだまさしさんトーク&コンサート」のポスターを発見
これも縁かもしれない
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ぼの様 (YOKOHAMA)
2012-03-05 23:32:46
昔はさださまを好きだというと暗いとか変人扱いされて
隠れさだファンがとても多かったんですよ。

実際はトークが面白くてとても楽しい方なの。
それでいて詩は凄くロマンティックでしょう。

何時だったかのファンクラブのインタビューで
あきさんが「どんな詩を書きたいですか?」という質問に

「さだまさしさんみたいな詩を書きたい」と答えていられて感激でした。

時間があったら一度ご覧になって。
とても楽しいですから・・・・・
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