犯罪組織に狙われる。こんな話、まさか身近にあるなんて
思わないだろう。
それもそのはず。目には見えないからだ。それに、
周りの人間の脳には、それが自分の発想だと
思い込まされている、なんてことが、わかる訳もなく……、
人は、脳が、なにか独自のシナプス回路で結成された言葉を
喋ると思い、発想は、我が手にあるのだと思い込む事に
気づかないだけである。
はっと思いついた言葉。それは、
念波だったり、電波、もしくは、悪意に満ちた
霊の仕業かもしれない。
そんな観点で脳の言葉を整理すると、
自分が何者かに操られている事に気づくだろう。
俺はもともと、ソウルアート師として、念波を形や
言葉にあらわす仕事をしてきた。おかげで、そういった
情報処理力が備わっていたおかげで、この窮地をまぬがれた。
つまり、3ヶ月の間、脳内に垂れ流された訳のわからない
洗脳のような言葉に、3種類ある事に気付けた。
これがわからずに従おうものなら、
過去にあるそういった事件の一端の、一例として、
俺も仲間入りさせられてた。そんなぞっとする経験だった。