高倉動物病院のブログです

高倉動物病院の院長の近況、感じたこと、飼い主様向けのメッセージなどを掲載していきます。

新年のご挨拶

2024-01-02 16:27:38 | 近況

明けましておめでとうございます。   

令和も六年目になりました、一年が年々短く感じられるようになりました。これは、物忘れが早くなっているせいなのか、ボーッとして過ごす時間が多くなったのか、いずれも歳をとったが為の現象なんでしょうね。90歳も100歳も長生きされて日々元気にお過ごしになっている方々が沢山いらっしゃるこの世の中ですが、やっぱり80歳前後が人生の山ではないかと思っております。とすると、余命宣告を受けたようなものですね。毎日を楽しく、時間を倍ないしは倍々にするような有意義な過ごし方をしないともったいないですね。今年のスローガンにします。

ワンちゃんや猫ちゃんたちは、人間の4倍ぐらいのスピードで生体の老化が進むと言われているようです。それだけに毎日の健康管理はこまめに見てあげる必要があります。昨年暮れに我が家のヤンキー娘(1歳、雌猫)が突然元気がなくなり、彼女のベットに座ったまま動かなくなり、全く食べなくなってまる二日。嘔吐や下痢もないため二日間様子を見ていましたが、3日目には、もうダメだと思い、血液検査。なんと!急性肝炎。軽度黄疸気味。何か肝機能を起こすような毒物を口にしたのでしょう。観葉植物は沢山部屋にありますが、それほどの毒性はなさそうなので、犯人は特定できず。とりあえず、1週間の点滴治療で食欲・元気も戻ってきましたが、あちこち悪さをしているので何かを口にしたのでしょう。それにしても、危うく肝不全になるところでした。普段ガツガツ食べる猫が一日全く食べずに、元気がなくなった時点で異常と思わないといけないですね。ただ、言い訳ですが、今回はワクチン接種をして二日後でしたからそれが原因かも・・と思って様子を見ていました。今では、ヤンキー娘にもどって走り回って悪さをしていますが、どこかより一層甘えてくるようになった感じがします。1週間近く入院したのが、影響しているのでしょうか。

 

 

 

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フクロウその後

2023-12-06 09:32:22 | 近況

とうとう12月。猛暑で暑くて、日々記録的猛暑とのニュースを聞くことが多かったのは、2−3ヶ月前。本格的な冬になりました。でも、世界的には旱魃(かんばつ)で畑作物の被害が出て地球温暖化が深刻になってきているようです。私は生きていませんが、数百年後の地球が一体どうなっているのでしょうか。人間の知恵で解決策を捻り出し、日々40度近い環境を生き抜いていけるのでしょうか。地球滅亡となるでしょうか・・。そんなことを考えたって、憂鬱になるだけ馬鹿らしいな! ところで、保護していたフクロウさん、先日放鳥しました。右目の状態もかなり回復し、しっかり高いところに飛び上がれるようになったため、川越鳥獣保護センターの先生とも相談した結果思い切って放すことにしました。高齢のようではありましたが、野鳥です。野鳥は自然に放してこそ野鳥です。高齢で心配だから、人間が予後を保護するというのは心情的には分かるが、自然の中で一生を全うすべきと思います。「野鳥は放してこそ、なんぼ・・」これがわたk

 

来年度はどんな年になるでしょうか。明るく、楽しい年になるよう祈ってます。

 

 

 

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チビトラ入院

2023-11-04 11:57:23 | 近況

11月なのに日中半袖で動け、小夏日和なんて新聞記事には書かれていました。流石に朝晩は肌寒い気候ですが、日中25度前後の気候は11月とは思えない気候です。やはりどんどん急速に温暖化になってきているのでしょうか。

犬の鼠径ヘルニアはそうそう珍しい症例ではなく、経過さえ悪くなければ一泊入院ぐらいで退院できる手術です。残念ながら、チビトラほぼ十年ほど前にある近隣の病院でこの鼠径ヘルニアの手術を受けたのですが、経過悪く2度も手術することに。でも完治せず、十年近くこの鼠径ヘルニアと付き合っていました。鼠径輪からの突出する腸間膜は徐々に多くなり下腹部皮下には鶏卵大の膨隆ができてしまいました。この中は、多分腹膜(腸間膜?)と結腸が出てきたと思われます。一日何回となく押し込んで戻さないでおくと、結腸の💩が硬くなり戻らなくなったら大変。腸は壊死してしまいます。数時間に一回は押し込んでいました。特に朝起き掛けの時が一番大事。この時にしっかり押しこんでおくと、その後1日は心配なし。スムーズに戻ってました。ところが、ある日それが戻らなくなり、丸一日ボッコリ下腹部が膨らんだままになり、とうとう、腸が悲鳴あげて分泌物過多で、肛門からはお小水様の失禁勃発。パンツは濡れ、ベットのシーツもお漏らしでびしょびしょ。女性が使うパットを当てたぐらいでは吸収できず、とうとうオムツを履いて、防衛医大病院に急行。2時間も待たされやっと私の番。一目見て、あまりの大きさにびっくり。でも流石、「ちょっとそこに横になってください。ちょっと痛いかもしれませんよ。」とおもっきり上から、ギュッとしたら、スポッとお腹の中にストン。私はてっきり緊急手術かなと思って覚悟していたので、びっくり。自宅では、何度押し戻そうと頑張っても戻らなかっただけに、安堵、安堵!念のためにレントゲンを撮りましょう。

消化器内科だから、今日修復手術の予約もできるかなと思っておりましたら、人間の病院は全てが分業。鼠径ヘルニアはヘルニア外来。我々獣医は外科で一括りです。勿論、眼科外科や脳外科、心臓外科などは、症例数をこなしている専門医に依頼しますが、鼠径ヘルニアの専門医はいません。私を執刀してくれた先生は、病院内外では評判の良い先生らしく、来年2月まで手術予定がびっしり。不思議と私が獣医師と知って、まだ診療していることを聞くと「救急外来」の枠でなんとか考えますとのこと。いつになるか不安で自宅で待機していると、突然電話があり、何日何時に入院し、翌日手術ですと連絡。そして、無事手術が終わり、今日に至っております。術後4日目で退院。大した痛みもなく、流石です。

 

右目の穿孔創起因性視力喪失、左翼外傷で保護。自然復帰は難しそう。生涯人間が保護しなければならないようだが、埼玉県ではこのような野生動物を保護する条例はなし。ボランティアに任せるか、死ぬことも承知で森に離すかどちらかを選択しなさい、とのこと。埼玉県の財政が厳しいのか、近年野生動物保護行政は後退しています。獣医師会の方針も追従なのか。極論言えば、野生に復帰できない動物は、保護するなということですね。残念です。

 

 

 

 

 

 

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例年にない猛暑

2023-10-15 17:02:09 | 近況

このブログへの投稿も久しぶりです。

今年も夏は猛暑になり、お野菜の順調に育たなかったり、ワンちゃんたちもお散歩に行けずストレスで体調を悪くしたり、熱中症で緊急入院になったりで大変な夏でした。多分、いやきっとこの「例年にない猛暑」は来年も来るでしょうし年々猛暑の気温は「今年一番の猛暑」になることでしょう。🌏の温暖化はどんどん進むでしょう。北極や南極の氷はどんどん溶けていき、エベレストの氷河もドンドン溶けていくでしょう。百年単位ではなく、十年単位で地球は暖かくなっているようです。わたくしは自身は多分十年そこそこで寿命が尽きるから、地球の温暖化をそれほど恐怖には感じていませんが、孫の代、あるいはその子供達の代になったらどうなるのでしょうか。人間の頭脳で乗り越えられるのでしょうか。温度コントロールが効いた巨大なドームの中で、公園があり娯楽施設やショッピング施設もあり、四季を人工的に作って生活をするのかな。街全体がドームになっている都市。或いは、猛暑なので地下都市にしてしまうのかも。でも、その中で鳥が羽ばたいたり、虫が鳴いたりすすのかな。想像すると楽しいけど、ちょと恐ろしいですね。

 ちょっと寒くなっただけで、もう我が家の猫、キーちゃんは寒がってます。

 

  

 

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娘たちの巣立ち

2023-07-17 13:05:20 | 近況

猛暑が続いております。年々温暖化の影響か、厳しい天候の日々が増えているような気がします。北極の氷もどんどん溶けているようで、北極クマの居場所が削られてきているとのこと。二酸化炭素排出削減を世界で計画的に進めているようですが、温暖化のスピードの方が著しく早いようです。歯がゆいけど、私には何もできません。息子たちや孫たちの代になって、少しは改善していくことを願っております。今日も、猛暑。でも草花たちは必死に耐えております。うっかり、水やりが少ないと、あっという間に枯れてしまうから朝晩の散水が欠かせないてす。なぜか、動物たちの亡骸はショックですが、植物が枯れても、「ああ、枯れちゃった!」でそれほどショックではないです。大切にしている植物だと、ちょっと気が重いくらい。不思議ですね。植物だって、生き物なのに。動かない生き物だからかな。きっと、植物だって、早く水をちょうだいって、言ってるんだろうね。2回目のツバメさんは、6個の卵全部が孵化し、無事全員巣立って行きました。最後に孵化したチビちゃんも、巣立ちは数日遅れましたが、飛び立つことが出来、ホッとしました。これから渡りの時期まで、多摩川近辺で体力をつけて、きっと8月末には東南アジアのフィリッピンあたりまでの過酷な旅に出るのですね。我が家からは、8羽が巣立って行きますが、内何羽が日本に戻って来れるのかな。来年4月が楽しみ。

 

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