風邪

　１０月に入った途端、ひどい風邪をひいた。

　まず最初に夫がダウンし、翌日には私もダウン、それぞれ３日間ほど寝込んでしまった。
　日頃から食事や睡眠に気をつけていたというのに、お天気の変化についていけなかったのか、加齢で免疫力が低下したのか、とにかく、まったく情けない。
　症状としては、発熱のほかに、ノドが痛いのと、食は細くなったものの、食欲がなくなることはなく、お腹は珍しく便秘気味だった。
　もしもインフルエンザなら、こんな程度では済まないはずなので、これはただの風邪だと確信し、最初は市販の解熱剤を、落ち着いてからは漢方系の総合感冒薬を服用して乗り切った。

　それにしても、夫の汗のかきっぷりには驚いた。
　一眠りしては全身びっしょりになるので、パジャマを４着ほど着回し、ベッドに敷いたバスタオルや、枕に巻いたタオル、タオルケットなどを交換してはベランダに干したりして、昼も夜も落ち着いては寝られなかった。
　私自身は、そこまで汗びっしょりにならなかったので、せいぜい上を着替えたくらいだった。
　汗を上手にかけないのは、日頃の運動不足のせいなのかな（一年の計はどこへやら）

　二人とも通院せずに済んだのはよかった。
　夫のほうが回復が速かったように思う。
　平熱になってもノドの痛みが続いた私は、明け方に咳き込んだりしていた。
　夫によると、咳が出るのは治りかけのサインだそう。
　私は気管支炎になったことがあるので、咳が続くのは少し不安だったけれど、結局、治った（と思う）
　でも、完治まで年々遅くなっていることは間違いない。
　５０代になると３週間もかかるのか……。

　今回、自分が寝込んでみて、あらためてグループホームのありがたみを痛感した。
　もしかすると、久々に風邪をひいたのは、母を託したという気の緩みからだったりして……（反省）