火曜日、母の付き添いで整形外科に行った。
右膝が少し痛むと聞いたのは、秋も深まった頃。
始終痛むというわけではなく、治ったかと思うとまた痛みが出る、という具合。
歩いたり座ったりには支障がなく、ただ、押すとわずかに痛むらしい。
再び水が溜まってきたのか、少し腫れてきているので、
ひどくなる前に診てもらうことにしたのだ。
母は以前にも整形外科に通院していたことがある。
痛みはなく、右膝の裏に溜まる水を月に一度抜いてもらっていた。
その注射が上手だというので、何の疑問も抱かずに通い続けていたのだけど、
ある時、別の病院で診てもらう機会を得て、驚きのアドバイスを得た。
「日常生活に支障がなく、痛みもないなら、水抜きは不要」と言われたのだ。
通院をやめて様子を見たところ、溜まっていた水が次第に減っていき、
やがて全然溜まらなくなり、治ってしまった――というのが三年前のこと。
今回紹介状を書いてもらったのは、そことはまた別の病院である。
いつからか、他科受診の費用が再び患者持ちになり、
所定の病院を優先して利用する必要がなくなったので、
歩いて行けるほうの病院にしてもらったのだ。
最初は不安なのでタクシーで行ったら、本当にすぐ着いてしまった。
問診では意外に多くのことを聞かれた。
例えば……
・大きな怪我をしたことはあるか?
・手術を受けたことはあるか?
・妊娠の回数は?
・親戚でリウマチを患っている人はいるか?
・運動量の多いスポーツをしたことはあるか?
……などなど。
母が学生時代にバレーボールや卓球をしていたなんて、私には想像がつかない。
触診では、診察台に仰向けになった状態で両足を見比べた。
左の膝小僧の上にあるシワが、右にはほとんど見られない。水が溜まっているのだ。
次に、仰向けのまま片膝を立て、もう片方の足は伸ばしたまま、
医師に人差し指で足首を押さえられている状態で、ゆっくりと上げていく。
中指、薬指、と押さえる指が増えていき、左足は三本が限界。
ところが右足は、早くも一本目でダウン。左足より筋肉が落ちている。
実はこの春、階段を登っている時に膝を打ったという話を聞いていた。
その時すでに日が経ち、痛みも和らいでいたので、結局病院に行かなかった。
知らず知らず右足を庇いながら歩くようになっていたに違いない。
今度はうつ伏せの状態で、膝から下を医師がいろいろな方向へ曲げていく。
もともと体が柔らかい母は、左足は難なく曲がった。
再び仰向けになり、さらにあちこちに曲げる。
いずれの場合も、右足のほうがかなり硬くなっていた。
この後、採血とレントゲン撮影を行った。
医師の説明は、パソコンに取り込まれた鮮明なレントゲン画像と、
セピア色がかった正常な骨の現像写真とを見比べる形で行われた。
母の関節の骨は変形していて、本来平行線を描くはずの隙間が歪んでいるという。
見ると確かにその通りで、関節が少し膨らんでいる。
その隙間を測るため、二点をクリックして直線で結ぶと、何ミリという表示が出た。
医師は手際よくもう一端の隙間も直線で結び、かなりの差が見られることを確認。
なかなか便利なソフトだ。(私も操作してみたかった)
若い頃のスポーツの影響は半月板にしっかりと現れていた。
本来は丸い形のはずが、下のほうに伸びた形をしている。
さらに下のほうには、パン屑のようなものがいくつか写っていた。
もしかして、膝を打った時に剥離したのかもしれない。
今更ながら、診てもらっておけばよかったと思う。
軟骨は、医師に言われてようやく見分けがついた。
普通は透明であるはずの軟骨がかすかに白く写っているのは、
変形した骨に押されて少し硬くなっているためらしい。
診断の結果、筋トレで改善可能と言われ、ホッとした。
階段を避け、廊下など平坦な場所で歩く練習をするようにとのこと。
病棟は低層なので、もとよりエレベータやエスカレータはなく、
居住階と、食堂やお風呂のある階は違う。
日に三度以上階段を使うことが避けられないのは仕方がないな。
(続きを読む)
右膝が少し痛むと聞いたのは、秋も深まった頃。
始終痛むというわけではなく、治ったかと思うとまた痛みが出る、という具合。
歩いたり座ったりには支障がなく、ただ、押すとわずかに痛むらしい。
再び水が溜まってきたのか、少し腫れてきているので、
ひどくなる前に診てもらうことにしたのだ。
母は以前にも整形外科に通院していたことがある。
痛みはなく、右膝の裏に溜まる水を月に一度抜いてもらっていた。
その注射が上手だというので、何の疑問も抱かずに通い続けていたのだけど、
ある時、別の病院で診てもらう機会を得て、驚きのアドバイスを得た。
「日常生活に支障がなく、痛みもないなら、水抜きは不要」と言われたのだ。
通院をやめて様子を見たところ、溜まっていた水が次第に減っていき、
やがて全然溜まらなくなり、治ってしまった――というのが三年前のこと。
今回紹介状を書いてもらったのは、そことはまた別の病院である。
いつからか、他科受診の費用が再び患者持ちになり、
所定の病院を優先して利用する必要がなくなったので、
歩いて行けるほうの病院にしてもらったのだ。
最初は不安なのでタクシーで行ったら、本当にすぐ着いてしまった。
問診では意外に多くのことを聞かれた。
例えば……
・大きな怪我をしたことはあるか?
・手術を受けたことはあるか?
・妊娠の回数は?
・親戚でリウマチを患っている人はいるか?
・運動量の多いスポーツをしたことはあるか?
……などなど。
母が学生時代にバレーボールや卓球をしていたなんて、私には想像がつかない。
触診では、診察台に仰向けになった状態で両足を見比べた。
左の膝小僧の上にあるシワが、右にはほとんど見られない。水が溜まっているのだ。
次に、仰向けのまま片膝を立て、もう片方の足は伸ばしたまま、
医師に人差し指で足首を押さえられている状態で、ゆっくりと上げていく。
中指、薬指、と押さえる指が増えていき、左足は三本が限界。
ところが右足は、早くも一本目でダウン。左足より筋肉が落ちている。
実はこの春、階段を登っている時に膝を打ったという話を聞いていた。
その時すでに日が経ち、痛みも和らいでいたので、結局病院に行かなかった。
知らず知らず右足を庇いながら歩くようになっていたに違いない。
今度はうつ伏せの状態で、膝から下を医師がいろいろな方向へ曲げていく。
もともと体が柔らかい母は、左足は難なく曲がった。
再び仰向けになり、さらにあちこちに曲げる。
いずれの場合も、右足のほうがかなり硬くなっていた。
この後、採血とレントゲン撮影を行った。
医師の説明は、パソコンに取り込まれた鮮明なレントゲン画像と、
セピア色がかった正常な骨の現像写真とを見比べる形で行われた。
母の関節の骨は変形していて、本来平行線を描くはずの隙間が歪んでいるという。
見ると確かにその通りで、関節が少し膨らんでいる。
その隙間を測るため、二点をクリックして直線で結ぶと、何ミリという表示が出た。
医師は手際よくもう一端の隙間も直線で結び、かなりの差が見られることを確認。
なかなか便利なソフトだ。(私も操作してみたかった)
若い頃のスポーツの影響は半月板にしっかりと現れていた。
本来は丸い形のはずが、下のほうに伸びた形をしている。
さらに下のほうには、パン屑のようなものがいくつか写っていた。
もしかして、膝を打った時に剥離したのかもしれない。
今更ながら、診てもらっておけばよかったと思う。
軟骨は、医師に言われてようやく見分けがついた。
普通は透明であるはずの軟骨がかすかに白く写っているのは、
変形した骨に押されて少し硬くなっているためらしい。
診断の結果、筋トレで改善可能と言われ、ホッとした。
階段を避け、廊下など平坦な場所で歩く練習をするようにとのこと。
病棟は低層なので、もとよりエレベータやエスカレータはなく、
居住階と、食堂やお風呂のある階は違う。
日に三度以上階段を使うことが避けられないのは仕方がないな。
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