片付けという商売柄、図書館へ行くと、まずは生活のコーナー(片付けに関連する本)をうろついてしまう。こんなにもたくさんの片付け本があるのか、と驚くほどだ。これほど出版されているということは、散らかった部屋に苦戦している人が多いということなのだろう。
モノが多いというのは、ある意味お金持ちなんだと思う。そんなことない、って思っている人もいる?でも、散らかる程のモノを購入する経済力はあるのだ。それを自覚しよう。
「うちはお金持ちだから散らかるのよね~うふふ」
でも散らかった部屋の片付けや掃除に翻弄されたり、イライラするのなら、その人の生活はちょっと残念だ。もしかして自分が部屋に翻弄されていたり、ストレスを受けていると、気付いていないのかもしれない。いつも散らかっていたら、散らかっていると認識しづらくなる。だって、散らかっている状態が平常運転と思ってしまうから。
あるお宅の話。壁掛けカレンダーの下にお洒落な棚。棚には一生かかっても使い切れそうにない量のボールペンやらハサミやら。きれいに、缶に立てかけられている。文具屋さんができる?
必要最低限の文具だけを置いたら…カレンダーへの書き込みがスムーズになる!細々(こまこま)と並べた小物や文具を倒さないよう、カレンダーを外したり書き込みをするのはストレスのはずなのに、毎日繰り返しているとそれに気付かずに過ごしてしまう。さらに、大量のペンの周囲はホコリの温床となるのだ。モノがすべて棚や引き出しに収まっている部屋は、一見片付いているように見えるのだ…が、どうだろう?
使いやすい部屋と片付いている部屋は別物なのだ。もちろん私は使いやすい部屋を目指している。