片付け手伝いの『たけのこ屋』

片付け好きが高じて、宇治市で開店中です。
片付けのコツや考え方、併せてオモシロ小話などもちょっぴりつぶやいています。

油断すると…の続き

2024年06月29日 | あれやこれや 言いたい放題

昨日の続き。

増えたものを数えていて、ふと思った。生活を飾る・彩るものを以て、増えたと称しているよなあ。考えてみたら、断捨離と言って減らすモノは、決まってストック品と、人生の装飾品。当たり前だけど、必需品は減らさない。生活に本当に必要なモノは、思ったより少ない。

人生の装飾品が増えることに因んで、ちょっと考えた。

生活に潤いが欲しいと『潤い品』、例えば昨日話した趣味の道具、服、額装などを手に入れることで、楽しく幸せな人生に近づく…のかもしれない。殺風景な家に帰るより、写真が飾ってある部屋がいいかもしれない。生活と仕事以外の活動に取り組むのも、趣味や仲間が増えて生きる上で活気が出るかもしれない。

ただちょっと気になる。私たちはどれだけ、人生を楽しまなくてはいけない…だとか、幸せでなくてはならないという考え方にとらわれているのだろう。誤解してほしくないのだが、楽しい、幸せが悪いと言っているのではない。そうではなく、人生は楽しく幸せであるべきと強迫的に思わされていないだろうか、と言いたいのだ。そんな思考が社会に蔓延している。

だから少しでも自分が取り残されていると感じると、焦ったり怒ったりする。本来生きていくのに、楽しくて幸せな生涯が約束されているはずはない。かくあるべきと思わされているだけなのでは?だって実際の人生は理不尽がいっぱいだよねえ。

人生の初期設定には、幸せも楽しさも装備されていないのではないか。幸せは生きていく中で自分が構築、納得するものであって、社会に思わされている表層的な楽しさは、偶然日本に住んでいるから得られる棚ぼたなのだ。そう考えれば、不必要な怒りや妬み焦りは軽減する。

私はたまたま今の生が恵まれていると思っているけれど、それは運が良かった…もしくは前世で功徳を積んだ(笑)あるいは、忘れっぽいからだと思っている。


油断すると…

2024年06月28日 | あれやこれや 言いたい放題

暑くなってきた。そして、何をするにも億劫な季節である。

少しでも掃除を楽に、風通しを良くするために、モノを増やさないよう心掛けてきたはずなのに…少しずつモノは増えていく。収納にゆとりを持たせているためか、多少増えたとて収納できてしまうのだ。

新たに始めた趣味の道具や服。写真を飾る額、本…自分で言っていたではないか、モノが増えるとメンテナンスが大変になると。

増えると言っても、ちょっとのことや。明らかに不用品というのでもなく、生活に潤いをもたらしてくれるものばっかりやん、とも思っている。でも、だんだん掃除が億劫になり、少し端折って雑巾がけ。ちょっぴり罪悪感。


草刈りシーズン到来

2024年06月06日 | あれやこれや 言いたい放題

もうすぐ梅雨に入るのだろう。雨の日が多くなってきた。今年は5月から早々と台風もやってきた。30年前では考えられない様相だ。

雨が降るたびに、抜いても抜いても草が伸びてくるので、草刈りに慌ただしい。先週草刈りしたばかりなのに、そんなこと忘れたと言わんばかりに頭をぴんと上向けて伸びている。素直というか、恐れを知らないというか…。人間だったら『どうせ刈られるんだから、伸びても無駄』『伸びたら抜かれる~怖いよ』と不貞腐れたり、引きこもりかねない。損得や周囲の反応を気にしてしまうことって多いよなあ。伸びたければ、雑草のようにすくすく伸びたらいいのに。

人生は短い。ひねくれているヒマに終わってしまう。

自戒を込めて。


ぐるぐる回る

2024年04月18日 | あれやこれや 言いたい放題

土いじりの好きな友人に、頂き物のコスモスの種を半分わけたら、数か月後にホメリアの苗と、パンジーを一株もらった(わらしべ長者だな…)。今週あたりからホメリアは次々花を開き始めた。パンジーなんて、もらってから4か月間ずっと咲きっぱなし。小さな小さな鉢に植えているというのに、なんという生命力!

そう言えば、数年前にもらったゼラニウムとローズマリーが大きく育ちすぎてしまい、欲しいと言う友人に持って行ってもらった。その大きなゼラニウムとローズマリーの枝を一本ずつ挿し木したら、これまた大きくなり、枝を刈った。刈った枝を玄関前に置いて

『ご自由にお持ちください』

と貼っておいたら、お礼のメモが残されていた。

ゼラニウムをもらってくれた友達からは、乾燥レモングラスがやってきた。ちょっと干からびていたけれど、試しに土にさしておいたら、なんと根付いた。

元々自分のものは何一つないのに(すべて頂き物から始まっている)、育っては差し上げたり、逆に頂いたりとぐるぐる回る。植物だけでなく、植物に乗っかって人の気持ちもぐるぐる回る。もらおうと意図してないのに、ぐるぐる回る。面白いと思う。

苗が育っていく楽しさを味わい、大きくなれば庭の広いお家にお嫁入させ、新顔の苗を植えて…ただそれだけ。ふと思った。『差し上げると、どこからか頂く』そんな法則があるような気がする。

モノは溜め込まずに、ぐるぐる回そう。溜め込むほどに、モノも人間関係もほこりをかぶって古びてくる。


あぁ、トイレ掃除

2024年03月21日 | あれやこれや 言いたい放題

3月も後半だというのに、みぞれ交じりの雨。あんずの花が春の色をたたえながら、寒そうに雨を受け止めている。

寒い。

ところで、掃除の話。私は分かりやすいように、曜日ごとに家の掃除場所を決めている。昨日は水曜日だったので、水回り…トイレや洗面所など。ちなみに今日は木曜なので、『木』に関するもの。タンスなどの拭き掃除。

しっかりカウントしている訳ではないけれど、水曜日は気温の低い日、雨の日が多い。あんまり寒いと水回り、サボりたくなる…と言いつつも、真面目な私は掃除する。嫌なことほど、サボると歯止めが利かなくなるのだ。掃除機をかけることをサボっても、トイレ掃除は必ずする。

まあ、トイレブラシとトイレットペーパー、20代の頃買った香水くらいしか置いていないので、掃除は楽だ。トイレ脇に常備したボロ布とアルコールスプレーでふいて、捨てるだけ。便器も重曹を振りかけてちょっとこするだけ。最後に香水をちょっぴり。

以前はトイレのウェットシートを買ったこともあったけれど、手が荒れるような薬剤を使っていること、下水にシートごと流すのが気分悪くて止めてしまった。いずれ下水は、一巡りして上水に戻ってくる水なのだ。

余談だが、洗濯の際、香りの強い柔軟剤などの刺激で体に不調をきたす『香害』というのはご存知だろうか。香りの素となる化学物質が、不調の原因になっている。さらに、多くの人が香りの素を洗濯の時に下水へ流すので、処理されて浄化されたはずの水から柔軟剤のニオイがするそうな。それは巡り巡って私たちの飲み水になる。考えると気持ち悪い。

片付けと同時に、気分良く心穏やかに過ごせるよう、環境負荷の少ない暮らしを考えられたらと思う。強い薬剤は、保管も使用も気を遣う。そして使用と同時に環境へ拡散する。いずれ自分のところに還ってくる。