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日記、日々の想い 

おまえと、科学と、あとは…

おまえは、物理の話とかは
凄く、信じてる
ただ、信じてる
何故かと、言えば
子どもの頃から
科学は、あるゆるすべてを
正しく、理解する
そんなものだと
教えられてきて
逆に、身近に
宗教などを
熱心に、説く大人など
一切いなかったし
子ども向けに、浅く説かれる
そんな科学の話に
どっぷりと、浸かって
もう、その文脈でなければ
どんな言説も
受け入れることなど
出来ない、あり得ない
そんな人間に
なったのだと思う
ただ、やがて
思春期になると
科学の彼方にある
無機質で、重過ぎて
耐え難い、事実の有り様を
受け止め切れない
そんな風に、なっていた
そうなのだと思う
だから、おまえは
もう、子どもの頃のように
無邪気な好奇心などでは
決して、科学の世界に
自ら、踏み込むことなど
なくなってしまった
科学の彼方にある
際限なく無機質な
'なにか’
そこに、辿り着こうとする
難解で、煩雑な過程
それは、おまえの
軽くて浅くて
しかも、怠惰な
そんな想念には
とても、向き合うことなど
思いもよらなかった
ただ、ひたすらに
避けたい、逃れたい
そんな対象に
なってしまっていた
ただ、'なにか’を
科学でないやり方で
乗り越えたいなどとは
決して思わなかった
例えば、宗教的な、とか
心霊的な、とか
そんなことに
興味を、持つことなど
軽くて、浅いけど
科学の信者とも言えた
そんなおまえには
絶対に、あり得ない
宗教だの、心霊だの
ただ、ひとびとの
泡のような想いの
ひとときで、弾けた
その、仄かな残滓
その、不確かな積み重なり
その、危うげで怪しい
妄念に、過ぎないと
邪に思い、忌避してきた
そして、そうして
おまえは、こうして
なんの拠り所もなく
いや、拠り所など
必要はないんだ、と
ただ、生きている
それで、良いのかな
いや、良い悪いもない
ただ、生きている
そのことを、続ける
生き抜いて行く
嬉しければ、喜ぶ
腹が立てば、怒る
悲しければ、哀しむ
楽しければ、そのまま
ただ、楽しめば良い…
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