おまえは、特に要らない
他人目から
見れる訳無いけど
他人目のつもりで
おまえを見てみると
何度、思い直したところで
おまえは、特に要らない
そう自覚してみる
いや、とっくだけどね
とっくに、自覚していた
仕事を辞めてからは
とっくにそうだった
錆びていても
歯車の一つだった
それを、辞めてみると
分かり切っていたけど
おまえは、誰からも
特に、要らなくなった
その自覚はある
でも、おまえを必要なのは
本当は、ずっと
まず、おまえだった
世間から、どんなに
見放されたとしても
おまえは、おまえが
どうしても、必要で
失いたくない
やがて、失われるけどね
それ迄は、とことん
どうしても、おまえを
失いたくない、おまえ
他人に見放されても
おまえは、決して
おまえを、見放さない
そうだな、例えば
おまえは、間違いなく
他人からは、特に要らない
でも、せめてだな
特別に要らない
そう思われてしまう
そんなおまえには
ならないようにしよう