おじさんなんて、言われて
凄く、むっとした
自分は、まだ
おじさんなんかじゃないよ
だいたい、名前があるよって
でも、もっと
ずっと、時が過ぎてしまって
お爺さんとか
言われたくないな、とか
思うようになっていて
いや、でも
思うか、思わないうちに
もう、お爺さんとか
言われちゃってたりした
ああ〜あっ
もう、そんな風に
言われちゃったなって
ただ、がっかりで
言葉も出なくて
ただ、立ち去りたかった
だけど、子どもの自分は
もっと、早く
お兄さんになりたいな、とか
思ってたんだよな
でも、お兄さんになって
若者だった自分は
早く、もっと
おとなになりたいって
思うように、なっていた
でも、おとなと
思われるようになった
そんな自分は
もう、もっと
歳を重ねたいなんて
思わなくなって
若者になりたいとか
いや、子どもになりたいとか
思うように、なっていて
でも、時々は
ちっとも、年寄りになんて
なりたくはないけど
色んな仕事が、終わって
ゆっくり出来るのも
何か、良いなって
思うことも
少し、あったかな
楽で、良いなって
それで、今の自分だ
年寄りには、違いない
でも、暮らしも
思ったより
ずっと、余裕はないはず
でも、たいして
何にも、しないから
別に、生きていける
そうなると
なんだか、楽だな
何にも、縛られないで
でも、出来ることも
あんまり、ないけど
言う事を聞かない
そんな身体、とか
お金がないよ、とか
たいして、考えなくて
ただ、やれることを
無心に、やってたりする
こんな風に
言葉を、なんとなく
書き綴っていて
何だか、物凄く
ただ、満たされていく…