子どもの頃のこと
ばっかりなんだよね
こうして、想っているのは
何で、なんだろう…
自分だって
こうして
何年も
何十年も
歳を重ねてきて
おまえは
幼かったな、とか
愚かだったな、とか
弱かったな、なんて
思うことが、いつもで
少しは
おとなになれたよな、とか
賢くなれたよな、とか
強くなれたよなって
繰り返し、思ってきた
繰り返し、繰り返し
思い続けているから
やっぱり、自分は
もっと、もっと
おとなになって
賢くなって
強くなるんだよって
この年老いた
今になってさえ
思っているんだ
でも…
こうして
思いを、巡らせていると
思いは、想いになって
あの、ひたすら
幼かっただけで
ただ、愚かなだけで
とにかく、弱いだけだった
あの頃
子どもの自分
人見知りで
からだも、こころも
ただ、ひ弱なだけだった
あの自分の
苦しいことや
嫌なことも、あっだけど
でも、ただ楽しかったり
でも、でも
悲しいこともあって
結局、その想いは
ただ、凄く純化して
この自分の
このこころ
いっぱいに
埋め尽くしてしまう
そんな気持ち…