信じないようにして
信じないで
生きて来た
そんな気がする
例えば、ひとを
信じさせようとする
そんなひとが
いたとして
ひとを、騙そうと
露骨に
思ってる場合もあるし
そこ迄の
つもりじゃなくても
自分の都合で
自分の思いを
ひとの都合など
考えることもなく
ただ、ただ
押しつけようとしたりする
そんなひとは、だいたい
自分のような
あんまり、自分迄を
信じられない人間を
結構、扱い易いと
思うらしくて
ひたすら、信じ込ませようと
しつこく、絡んでくる
本当、鬱陶しい
でも、もっと鬱陶しいのは
ひとを、簡単に
信じ込んでしまって
それで、その言いなりで
無批判な理屈を
自分などにも
ただ、ただ
押しつけて来たりする
そんなひとたちだ
本当、うんざり
とにかく、自分は
黒もあって、白もあって
でも、灰色もあって
その境目も
あるようで、ないのだと
そんな風にしか、思えない
だから、いつも
黒も、白も、灰色も
表も、裏も
なんなら、その間も
どれが、良いかなって
いや、どれも良くないなって
いやいや、どうでも良いな、と
そんな風にしか
考えられないようになって
そんな風にしか
考えないようにしてきた
でも、そんな風にしたら
どこにも、自分を
持って行きようも
なくなってしまった
そんな自分は、本当は
何もかもを
否定し尽くしている
そんな人間だから
今は、まず
あらゆるすべてを
あるがままに
信じることから
始めようとしている
その信じるは
多分、あんまり
普通に、信じていることじゃ
ないかも知れないけど…