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日記、日々の想い 

"なにか”は、ただ先立つ

どんな風に
あったんだろうか
いや、無かったのか
この宇宙の
その前の話だ
前であるのかさえ
良く分からない
それは、おまえの
下卑た理屈だな、と
そう、思い返す
前でも、後ろでもなく
上でも、下でもない
縦も、横も、奥行きもない
質量もないし
もちろん、時もない
それは、5次元目なのか
0次元なのか
いや、次元などではないのか
ほんの些細な
塵芥に過ぎない
人間などが
虚しく紡ぎ出す
泡みたいに儚い
言葉などでは
表せる筈もない
それでも
どうしても
些細な、塵芥のおまえは
それを、言葉で
表そうとしている
それは、その
些細な上に、些細な
意識に、思い浮かんで
瞬時に砕け散る
ほんのつまらない
"思い“なのだろう
それは、なんと言ったら
良いんだろうか
言いようもないけど
あらゆるすべてに
先立つ
"なにか”
その''なにか”は
とにかく、先立っていて
もちろん、人間の思う
その意味などと言う
陳腐とは、まったく無縁だ
それから、宇宙は
とにかく、始まった
宇宙は、有限だと言うけど
塵芥のおまえなどには
無限の如く、果てしない
もちろん、意味とか
そんな些細過ぎるものとは
とことん、無縁だ
でも、意味はないけど
縦も、横も、奥行きも
質量もあって
時間も流れる
その4次元宇宙で
そのほんの片隅の
極小の世界で
更に、その
極小な人間は
ほんの僅かな
縦と横と奥行きと
質量とを、背負わされて
時に、流されながら
儚い営為に生きる
その営為からは
無意味な意味と言う
泡を、吐き出し
その意味を
自ら、また
吸い込んで
また吐いて、吸って
無意味な意味を
呼吸しながら
おまえは
生きているんだろう…



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