こいぬが、なんでここに…

ポツンと、うっすら

寝灯りの豆球
夜の闇に沈む、寝室
この部屋は
二階の七畳の和室だ
この建て売りの家は
一、二階に
和室が、ひと部屋ずつある
昭和の終わる頃に
買った家だけど
その時代には、まだ
新築でも、そんな
間取りの家はあった
自分は、和室が好き
だから、そんな家にした
七畳は、半端だが
部屋の端の一畳分は
床張りで、家具を置ける
そんな感じの部屋だ
出入り口は、半間の片開き
クロス貼りだけど
結構、分厚い板戸
開け閉めは、そこそこずっしり
子ども部屋は、やはり二階だ
将来、分けられる
１０畳の洋室
その頃は、まだ

二人一緒で、二段ベッド
最初から、入れてあった
でも、年長と年少の
子どもたちは
自分たちだけでは
心細いみたいだ
引っ越してから、暫くは
結局、和室に一緒に寝た

四人で、布団三枚
くっつけて
川の字、プラスワンだ
やがて、しろが

家族になった
ただ、その頃になると
子どもたちも
自分たちだけで
寝られるようには
なっていた
だいたいだけどね
だから、和室は
夫婦、ふたり
子どもたちは、子ども部屋
そして、一階の玄関ホールに
しろが、寝ている
タオルと、毛布も掛けて
風邪を引くと、いけない

こいぬだしね
そんな頃、だったんだ
しろは、まあ
夜中には、時々
階下を、徘徊しているみたい
歩く足音は、する
ただ、トイレで
ガラス戸、がりがりは
たいがい、誰かは気づく
雨戸を、開けて
はい、どうぞ
はい、お帰り
そんな感じだった
二階には、子どもたちが
試しに、階段を
登らせたことが、あったかな
でも、和室には
来たことがない
それが、だ
真夜中、突然だ❗️
おばさんは
鼻の頭が、ひゃっこい❓
ひゃあっ😱
すると、なんと
おばさんの鼻を
舐めているしろ
その顔が、目の前❗️
だいたい、あの引き戸は
しっかり閉めてあった
ひとが、開けるのにも
かなり、重い
どうやって、こいぬが❓
やっぱり、生き霊⁉️
ひょっとして、一階には
もう一匹のしろが
寝ていたりして💦
ぎゃあ〜っ😱🙀
あれっ❓しろは☝️
自分のことだから👎
叫ばなくて、良いんだけど💢
　　　　　　　　to be continued