僕の宝物89 親孝行な僕☆

お帰りシン君！
ジン、寝ちゃったの？

ああ、途中で疲れたみたいなんだ

そろそろお昼寝の時間だものね

いいよ、僕が寝かしつけるから


公務の途中に戻ってきたシン君と一緒に
お散歩に出かけたジンが戻って来た

この頃はお腹が大きくなって動きか緩慢な私に代わって
シン君が積極的にジンの面倒を見てくれる

入院すると寂しいからだってシン君は言うけど、
私だってシン君やジンと少しでも離れるのは嫌だから
出来るだけ用心してシン君にも手伝って貰う事にしている

尚宮や教育係の内官もいるけれど
子供には両親の愛情が一番だから
時間の許す限りジンの面倒は二人で見ようと話している


ジンが戻って来たからお裁縫を中断したけど
きりのいいとこまで片づけて
シン君と代わろうかと寝室に行って見ると
ジンの隣でシン君も一緒にお昼寝していた

同じ格好の大きな坊やと小さな坊やが
向かい会う様に大きなベッドに小さく纏まって

やっぱり親子なのね♪
ジンは私に似ていると思っていたけれど
シン君とそっくりの顔で眠っている

ベッドのふちに座って二人の光景を見ていると
ホントに幸せ♡
寂しい思いをさせてごめんね、シン君



うん？
ママの声が聞こえてきた様な？

ベッドの淵に座っていたママが
そっとパパの背中を抱きしめる様にして
パパの髪を撫でている

あれっ？
眠っているパパの顔が
微笑んだような気がする？

なんだ、パパも目が覚めてたの？


優しい寝顔のシン君がちょっぴり可愛くて
こっそり頬に♡kiss♡したつもりが
何故かシン君の唇にとらえられた！驚

起きてたの？

なんとなくお前の気配を感じてね♡

シン君公務がまだ有るんでしょ？
そろそろ行かなくていいの？

ああ、もう少しなら大丈夫だよ
それよりお前の方はいいのか？

うん、今から少し休もうと思ってたから

じゃあここにおいでよ、
一緒にお昼寝しよう？

うん。。でも。。。

大丈夫だよ♂
ジンはぐっすり眠っているから


え～～、
お楽しみのところ申し訳ないのですが
僕はさっきから起きてま～す♪

でも、久しぶりのラブタイムなんだもの
気を利かせてあげているんだよ(笑)

本当は僕がママに抱っこして欲しいけど
パパに譲ってあげるよ☆

家庭平和の為にね♡