真冬の荒れた海でのデート?
冷たい風に小雨が混じる中を薄着に裸足?
どんなに熱いラブラブ♡な新婚さんでも
多分しないと思うけどな~?
でも監督の指示だから僕らは当然の様に演じたよ
仕事だからね(笑)
翌朝と言うより徹夜ではっぱんの撮影をして
車の移動中に仮眠を取って
撮影場所の海岸に付いた時には今にも雨が降り出しそうだった
急いで朝日のシーンを撮り終えたと思ったら
霙まじりの雪が降って来て
海からの風は突き刺す様に痛かった。。
真冬に真夏の撮影をするのがモデルの仕事では普通だから
慣れていると言えば慣れているけれど、
僕も彼女も心も体も限界を超えていたのか
寒さを感じる事も出来ない位に感覚が麻痺していて
一種のクライマーズハイって感じ?
久しぶりに味わう開放感にテンションも上がり気味
プライベートだったらどんなに良かったかと何度も思ったよ
恋人同士の様に楽しそうに動いて♪なんて
今の僕達にはお誂え向きのシーン
大好きな彼女と腕を組んでも手を繋いでも
見えない所でちょっと抱き締めたりしても
演技だって思ってくれるからスキンシップ全開モードの僕♪
台詞は無いから動きも会話も僕達次第♡
海から吹く嫌がらせの様な風も愛の強さで吹き飛ばす(笑)
手を繋いで走ったり、オンブしたり
凍りそうに冷たい砂の上を裸足で歩き回って
体は芯から冷えたけれど心はほっかほか♡
お互いを撮り合ったり、セルカで撮ったツーショット☆
今でも大切に残してあるんだ
モデルの仕事をしていたからいつも被写体だったけれど
最近は撮る方にも興味が有って
ちょっといいカメラを買って色々撮っているんだ♪
休みの日には愛車のバイクでふらっと
行き先を決めないで出かけては
面白い物をカメラに収めているんだ
今度見せてあげるよ
女の子にもカメラが流行っているらしいけど、
君は興味ない?
絵を描くのが好きならきっとカメラも楽しいよ
今度一緒に撮影旅行に行こうか?
少しでも時間が有ればずっと喋っている僕に
彼女も段々慣れてきたようで、
冗談を言う僕にうまく返しまでしてくれる様になった
フィーリングが合うと言うのか感性が同じと言うのか
多分こういう女姓を僕は探していたんだと思うんだ
一緒に過ごす時間が長くなるに連れて
彼女が僕の運命の人だと確信できた気がする
楽しく撮影を終えて次のシーンに移る時
スタッフに言われるまで全然気が付かなかったけれど、
女優さんをオンブする時はお尻を触らない様に
膝の後ろに手を置くものなんだって?
女優さん?
そうだ、彼女は女優さんだったんだ。。。汗
お尻だから触っちゃダメなんて考えもしなかったよ!
彼女が落ち無い様に辛く無い様に普通に支えただけで
彼女も何も言わないからいいと思ってた。。
それに僕はお尻の手より背中の方が気になったんだよね♂~汗
ドラマに必ずオンブのシーンがあるのはきっとこういう
自然なスキンシップが愛を育むアイテムだから
使うんだって身を持って判ったよ
でも、これからは気をつけなくちゃいけないな
彼女以外の時は密着度♡が高くならない様に
膝の後ろで支えるんだね!!
ちょっとしたしぐさに気持ちが出るもんなんだね~♡
オンブでこれなら抱きしめたりする♡kiss♡シーンは
もっと気をつけなくちゃいけないんだ!
お姫様抱っこした時、どさくさ紛れにこっそり胸触ったの♂って
気付いてたのかな? ドキ。。。
ま、済んだ事だもん、いいよね●~* 汗。。
♪♪
カメラが有っても無くても、
オリの中のパンダの様にスタッフに覗かれている車の中でも
気分はラブラブ♡な僕たち
びったりくっつくと言う感じでは無い
演技と言えば演技の様な。。。
でも、殆どは素の僕達
台詞の後、芽生え始めた恋心を押さえながらも
それとなく判る様な演技で!
後は任せるからと言われたけれど
そんな難しい演技?をどうやってと考えた結果、
今の僕たちの姿をそのまま出せばいいだろう!って事で
2人だけの静かな時間が流れた
雨の雫を辿る彼女の綺麗な指と小さな息遣い
仄かに香る彼女の香りを感じている僕♡
もう彼女に対する気持ちを隠すつもりは全く無かった
小さなシャッター音さえも僕の心を語る小道具の様で
そっと触れた僕の手を控えめに握る彼女の手に
優しい愛を感じた♡
彼女は僕をお喋りな男だと思っているみたいだけど
何をするでも無い、無言の歓談?
彼女が傍に居る・・それだけで幸せなんだ♡
ギャラリーがいなければもっと情熱的♡な僕になれるのだけど、
そういう訳にはいかないか(笑)
狭く閉じ込められた空間だけど
今は僕達だけのものだからなるべく長く居たいな~☆
カット!!の声は聞こえない振りをしようか?(笑)