多摩爺の「時のつれづれ(如月の17)」
ブースター接種が急増!
猛威を振るっているオミクロン株の新規感染者数が、ここにきてようやく減少し始め、
どうやら峠を越えたような感じにはなっているが、
それでも絶対数や、重症者数にフォーカスすれば、安堵できるような状況には至っておらず、
これでまた緩むんじゃないかと思えば、ブースター接種率が低いので、そちらの方が気にかかる。
先週の国会審議で・・・ 総理は次のようにハッキリと言った。
「2月の早いうちに、1日当たり100万人にワクチン接種ができるよう体制を整える。」
発言から1週間が経った・・・ 2月15日、
政府が発表した、1日当たりのワクチン接種者数が100万人を超えている。
首相官邸のホームページによれば、前々日と比べて、前日の増加は「1,133,827人」だが、
その大半は、3回目接種となるブースター接種であって「1,099,056人」で、
累計では「13,030,119人」が接種済みで、接種率は「10.3%」となっている。
この調子で、これから毎日、100万人を超える人数のブースター接種が進むと、
接種率は1日当たりで、約1%程度ずつ増加することから、おおよそ50日が経過すれば、
多くの新規感染者がでているにも拘わらず、重症者の減少が見込めることから、
接種率60%をメルクマールに設定して規制を解除した、デンマークと同じ状況が見えてくる。
あくまでも机上での試算だが・・・ 明るい兆しが見えてきているだけに、
なんとか60%に達するまでは、凌ぎきらねばならないだろう。
そして・・・ この日のデータでは、もう一つ注目しなきゃならないことがあった。
2回目の接種者が「100,011,378人」となり、
やっとのことで、ホントにやっとのことで・・・ 1億人を超えたことである。
1回目の接種完了者が、1億人を超えたのは、昨年の12月8日だから、
本来なら、2週間程度の間隔を空けたクリスマスの前には、
1億人の接種が完了してなきゃならないのだが、
なんと、2ヶ月と1週間も・・・ かかってしまっている。
これはもう、国民の意識が緩んでいるなんて悠長なことではなくて、
この国の現役世代は、完全に危機管理が欠如していると言わざる得ないだろう。
そう捉えれば・・・ あくまでも推測の域を出ないが、
ちょっとした気の緩みから、蟻の一穴という諺があるように、守りはバタバタと崩れ始めるので、
年明け早々から、オミクロン株の感染者が急増したのも・・・ 分らない話ではない。
言い過ぎかもしれないが、年寄りからあえて一つ、苦言を言わせてもらうとすれば、
現役世代には、もう少し自覚を持ってワクチンを接種してもらわないと、
亡くなる確率が高い年寄りからしたら・・・ 堪ったもんじゃない。
新規感染者数が峠を越えたといっても、心配なのは死者数が増えてきていることである。
メディアに寄れば、亡くなった方の大半が70歳を超えた高齢者であって、
新型コロナウイルスへ感染したことが、直接的な影響ではないらしいが、
感染が引き金となって・・・ 持病が悪化して、亡くなる方が増えているという。
にも拘わらず・・・ 街角でインタビューを受けたお年寄りの中には、
1回目と2回目がファイザーだったから、
3回目もファイザーが良いので、待ちたいという方が依然として多いのに、
正直なところ・・・ 驚きを隠せない。
命を失いかねないことと、多少熱がでることが比較の対象となり、
後者に重きをおく選択をするなんて・・・ 私には、その感覚が理解できない。
メディアの情報によれば、ファイザーの接種予約は取り辛くて、待ってる方が多いらしいが、
モデルナの接種予約には、直ぐに打てるぐらい、空きがあるというではないか?
私の住んでる自治体では、接種券は先月末に送られてきたが、
予約は2月2日からで、1週間も待たされてしまい、気が気じゃなかったが、
2日にホームページを開いてみたら、翌日の3日に空きがあったので、
直ぐに予約して接種を終えると、翌日には多少熱が出たが2日目には平熱に戻っている。
もちろんファイザーではなく、モデルナだが、
これで医療従事者の方々にお世話になる確率は、ぐんと小さくなるだろう。
オミクロン株は強敵だから、油断はできないものの、医療が逼迫し始めている現状を踏まえると、
個人的な安堵感もさることながら、社会に対して責任を果たした満足感は大きい。
こういった考えは、年寄りに見られる特有な行動かもしれないが、
お互い様として、他人に迷惑かけないよう気を遣うことが、この国の良いところだと思っている。
そこらあたりに屯する爺さんの、自己満足かもしれないが、
政治がどうのこうのと・・・ 批判するのは容易いが、
結局は、ひとり一人が自覚を持って、行動することしかピンチを脱することはできないのである。
自助じゃなく、公助だと・・・ いまだに喧嘩腰で、声を荒げる政党があるが、
こういったときだからこそ、家族の中で一人立つの精神が肝要で、
そこから二人、三人が続き、その先に百人、千人、万人が連なるのではなかろうか。
こういった非常時に、事態を俯瞰することができず、
喧嘩腰で国会で質問することが・・・ 恥ずかしいとは思わないのだろうか?
だれかをスケープゴートにまつりあげ、責任転嫁することを目的とした愚問を繰り返すことほど、
税金の無駄遣いはないと思うが・・・ 間違っているだろうか?
ふと周りを見てみれば、オミクロン株は・・・ けっこう近くに忍び寄ってきている。
その気になりさえすれば、ブースター接種は直ぐにでも打てる。
もちろん、モデルナだが・・・ しのこの言ってる暇があったら、直ぐに予約を取ることだろう。
想定外のもらい事故で、感染することを防ぎたいのであれば、
大事な大事な家族に、感染させたくないのであれば、
感染して、持病を悪化させたくないのであれば、
「ファイザーでなきゃ嫌だ。」なんて我が儘を言わず、直ぐに予約を取ることだろう。
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