多摩爺の「時のつれづれ(葉月の38)」
母の言葉が形になった。
この歳になると・・・ 話題にするほどのことではないが、
今日8月3日は、誕生日ということで、無事に69歳を迎えることができた。
5時過ぎに起きて、新聞を取りに行って、リビングのテーブルの上に置いてから二度寝して、
再び目覚めたのは7時前・・・ リビングに向かうと、
突然「おめでとう。」と、女房が声をかけてきた。
「どしたん?」と私が返すと、「69歳、おめでとう!」と言うと、珍しくニコッと笑ってきた。
66歳の婆さんから微笑みかけられても・・・ ドキッとすることはないが、
「そうか、今日は誕生日だった。」、ちょっと前までは覚えていて、
息子に「お祝いのケーキとかプレゼントは、今年からいいからね。」とLINEしてたのに、
当日になると、すっかり忘れてるんだから、こりゃひょっとしたら認知症の始まりかもしれない。
8時を過ぎたころ、取りあえず母に電話をかけて、
「おかげさまで69歳になりました。」
「記憶はないけど、その節は大変お世話になりました。」と、
ありきたりではあるが・・・ ちょっとだけ、かしこまった挨拶をさせていただいた。
すると母は「そうやったかいね。忘れとった。」と、つれない返事だから、
私よりも、母の認知症の方が心配になってくる。
その後は「胃腸が弱いんだから、お酒を控えてキチンとした食生活をするように。」と喋りだす。
いやはや、幾つになっても・・・ 母からしたら、そこら辺りのお子様と同じらしい。
そんな会話の後、女房が「暑くなる前に買い物に連れてってよ。」と言うもんだから、
10時前だったと思うが、
歩くとちょっと遠いスーパーまで、車で出かけることになった。
「今晩、なにか食べたいものある?」と女房が聞くもんだから、
「記念日はやっぱりお肉だね。」というと、「じゃぁ、鶏と豚とどっち?」と言うではないか。
「なんだよ、牛じゃないのか。」と思いもしたが、
「豚かな。」と返すと・・・ 「じゃぁ、今夜は冷しゃぶだね。」ときた。
ステーキじゃないのは残念だけど・・・ まっ、仕方あるまい。
家計を預かり、尚且つ料理を担当する女房の声には、絶対的な力があり、服従せざる得ない。
そんな話をしながら、牛乳とか乳製品などを売ってるコーナーを通り過ぎようとしたとき、
「ヤクルト1000は、やっぱり売り切れだね。」と空っぽの棚を指さす女房、
「人気だからね。」と言いかけたものの・・・ ちょっと気になったので、
少し腰をかがめて、棚の奥をのぞいてみたら、なんと奥の方に3本だけあるではないか。
ふと・・・ 頭の中を過ったのは、ほんの2~3時間前に母が言った言葉で、
「胃腸が弱いんだから・・・ 。」だった。
思い起こせば、それは小学生のころのことであって、
いまじゃ胃腸は絶好調であり、お酒をガブガブやっても平気なんだけど、
母の頭の中には、そのことがずっと残っているらしい。
たいしたことじゃないんだけど・・・ そんな母の言葉が形になったのだ。
いつもだったら「今日もヤクルト1000はないね。」で、通り過ぎていたのに、
なに気に棚の奥を覗かせたのは、きっと母の思いが通じたのだろう。
「ヤクルト1000」は、ストレス緩和と睡眠の質を向上させるパワーがあるらしく、
生きて腸内まで到達する「乳酸菌シロタ株」が、
たくさん種類のあるヤクルトのなかでも、最高密度の逸品とのふれ込みだが、
私の記憶にあるヤクルトは・・・ 「ビフィズス菌」だったと思うが、
「ビフィズス菌」は、いったいどこに行ってしまったのだろうか・・・ ?
そこんとこだけが、なんかモヤッとしてるが、
ささやかな幸せに感謝しつつ、
初めていただく「ヤクルト1000」で・・・ 乾杯したのであった。
追伸
今日はブログの更新をパスする予定だったが、
記念日の朝に起こった・・・ ちょっとニコッとするような出来事だったので、
記録に留めておこうと思い、買い物から帰ってから急いで記すことにした。
思いつくまま一気に書いたので、誤字脱字があるかもしれないが、ご容赦願えるとありがたい。初めて飲んだ「ヤクルト1000」、味は普通のヤクルトと同じだった。
お母さまがまだお元気うらやましいです。
生きていてくれるだけで嬉しいものです
93歳の喧しい婆さんですが、今朝の言葉はドンピシャではまりました。
ありがたいお言葉だったと肝に命じようと思いました。
因みに私と母は24歳違いで、同じ干支の午年です。
奥様の美味しいお料理で楽しい宴を。
手に入らないヤクルト1000は、きっとお母様の愛が形になって現れたのでしょうね。
これからもお元気で、御家族皆様とお幸せに過ごされますよう、お祈りしています。なおとも
最近売り場に色々睡眠改善のための商品が並んでいます。
気のせいか、?確かに効くような気もします。
手料理といっても、簡単な冷しゃぶですが、毎日料理することが大変なので、女房にはいつも感謝しています。
ひょっとしたら、今夜はビール2本ぐらいのお許しが出るかもしれませんね。
それに期待したいと思っています。
親というものは、いくつになっても有り難いものですね。
ますます親孝行されますように!
帰省して顔をつきあわせれば、直ぐに喧嘩になりますが、母とはありがたい存在だといつも感謝しています。
93歳なので、寒い日だけじゃなく、暑い日も心配ですが、電話だけは頻繁にするよう心がけています。
幼児虐待のニュースが最近多いので気になりますが、個人的な思いですが、育てたように子は育つと思っており、
社会がどうのこうのと言う前に、親がどういった育て方をしたのか、そちらの方が気になっています。
今朝はたまたまヤクルト1000を買うことができましたが、
いつも買えるわけでもないし、ヤクルトレディに配達を頼もうとも思ってないので、
もう少し流通の量を増やしてくれるとありがたいのですが、これも一つの営業戦略かもと思うと、
やっぱりスーパーに出回る量には、残念ながら限りがあるのかもしれませんね。
1本だけなので、効き目があるかどうか分かりませんが、効くものだと思い込んでいただこうと思います。
毎年思うんですが、ホントに歳を取ったとつくづく思います。
親との年の差だけは、幾つになっても変わらないので、母も随分と歳を取ったんだと思います。
大事にしなきゃバチが当たりますね。