多摩爺の「スポーツ観戦(その45)」
バスケっておもしろい。(バスケットボールワールドカップ 2023)
いつもなら、観戦することがほとんどないバスケットボールの試合だが、
日本代表チーム「アカツキジャパン」の試合だし、ゴールデンでのテレビ中継ということもあって、
テレビの前で、観戦と応援を楽しませてもらった。
NBA選手を多く擁する、世界とのレベルの差は如何ともし難く・・・ 残念ながら、
決勝トーナメントへの進出は叶わず、順位決定ラウンドに進むことになってしまったが、
バスケって攻守の切り替わりが早く、俄ファンで恐縮だが・・・ けっこうおもしろかった。
開幕戦の試合開始前、沖縄アリーナへの入場を場外で待つ、多くの観客の姿が映し出されていたが、
いざ試合が始まって、画面に映し出される会場には・・・ パラパラではあるが空席があり、
正面から観戦できる特等席には、横一列のなかにスッポリ大きな空席があったんだから、
「おいおい、どうした。」なんてものじゃなく、
「なにやってんだ?」と、思いもしたが・・・ まっ、そんなことはどうでも良い。
一次ラウンドのグループ分けで死の組に入り、1勝するのでさえ厳しいと思っていたところ、
二戦目のフィンランド戦で、いままで勝ったことがなかった欧州のチームに、歴史的な勝利をすると、
「ひょっとしたら?」なんて色気が、いつしか心を支配してくるんだから、
バスケに限らず、これこそがスポーツの・・・ 魅力なんだと思う。
そして昨夜は、4Qで追い上げられて、大接戦となったカーボベルデ戦だったが、
ワールドカップと云うより、パリオリンピックへの最終予選といった意味合いが強くて、
観戦にも俄然熱が入ったが・・・ 見事にアジアのトップを決め、
パリオリンピックへのチケットを掴むんだから・・・ 年甲斐もなく、声がでるほどの興奮である。
今大会の戦いのターニングポイントは、間違いなく二戦目のフィンランド戦だったと思う。
前半を終えた段階では、やっぱり無理かと思ったが、
3Qを互角に戦うと、4Qでは最大18点差を執念でひっくり返し、10点差で逆転勝利だから、
これをジャイアントキリングと云わなければ・・・ 適切な言葉は見つからないだろう。
残念ながら三戦目のオーストラリア戦に敗れ、二次ラウンドへの進出は叶わなかったが、
当初からの目標だったパリオリンピックへのチケット獲得に気持ちを切り替えると、
順位決定リーグ戦の初戦、ベネズエラ戦では40分の試合時間のうち、なんと37分は相手ペース、
最大で15点差あったが、驚異的な粘りで逆転すると、なんとなんと押し切ってしまった。
そして最終戦となったカーボベルデ戦、アカツキジャパンがリードする展開で4Qに入ったが、
リードする展開で後半戦を迎えることがなかったため、戸惑ったとは思わないものの、
ショットが悉くリングに弾かれるなか、ジワリジワリと追い上げられ・・・ 尻に火が付く3点差、
これを驚異的なディフェンスで凌ぎ、パリオリンピックへのチケットを掴むんだから
アッパレと云わず・・・ なんと云うだろう。
バスケの試合は、1クォーター10分の試合時間を4回戦う、40分間の点取りゲームだが、
24秒ルールや、30秒ルールというのがあって、ボールを持ったら時間内にショットが必要となり、
ショットを打たなければ、相手にボールが渡るという、バスケならではのルールがあり、
めまぐるしく攻守交代があるので、ハラハラドキドキで面白いが、
心臓の悪い人が観戦するのは・・・ ちょっと酷なスポーツかもしれない。
とはいえ、今大会ではアジアで1位となり、パリへのチケットは手に入れたものの、
全32チームのなかでは19位であり、
二次ラウンド(ベスト16)に進んだチームとの差は歴然である。
その差を対戦結果からみれば、その差は20点弱だから、
クォーター当りに換算すれば5点前後であり、なんとかなりそうなものだと思いもするが、
この5点差が想像以上に大きくて、そう簡単ではないことも痛感させられてしまった。
頑張って欲しいと思うものの、チームの愛称が「アカツキジャパン」だから、
今大会の結果が、明け方の静寂(しじま)に、
一筋の日が差し込む、夜明けを告げる暁(あかつき)だと捉えれば、
まさに、いまある愛称とともに、これから成長していくチームなのかもしれない。
「アカツキジャパン」が「サンライズジャパン」へと進化し、
「サンシャインジャパン」と呼ばれる日は・・・ いったい、いつになるのだろうか?
その日が、遠い先でないことを願ってやまない。
バスケットボールって、学生時代から私には縁が薄いスポーツだったので、
俄ファンで恐縮だが・・・ バスケっておもしろい。
そう思ったのは、私だけではないだろう。
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2023年 8月25日(金)~9月10日(日)
バスケットボール ワールドカップ2023 日本・フィリピン・インドネシア共催大会
順位決定ラウンド 日本(沖縄)会場
ランキング 国名 VEN FIN JPN CPV 勝 負 得点 失点 差 順位
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17 VEN ベネズエラ ・ X X X 0 3 366 425 -59 4
24 FIN フィンランド ◯ ・ X ◯ 2 1 423 444 -21 2
36 JPN 日本 ◯ ◯ ・ ◯ 3 0 416 426 -10 1
64 CPV カーボベルデ ◯ X X ・ 1 2 366 432 -66 3
※ 大会規定により、一次ラウンドで対戦した結果と、一次ラウンドでの総得点と総失点は持ち込みされる。
第二戦 8月31日(木)20時10分 沖縄アリーナ
JPN 80( 17-19・33-18・23-18・ 7-16 )71 CPV
・1Qこそ2点リードを許したが、3Qを終えるまでは、比較的楽に見てられる試合だったが、
4Qに入るとショットが悉くリングに弾かれて得点が入らず、
15点あったリードが、あれよあれよという間に3点差まで追い上げられてしまった。
「点が取れないときは、点をやらなければ良い。」そう開き直ったかどうかは分からないが、
昨夜のアカツキジャパンは、驚異的なディフェンスで凌ぎに凌ぎ、差を詰めさせなかった。
得点を重ねていくのも面白く溜飲を下げるが、胃に悪いが凌ぎに凌ぐ展開も見応えがあって面白い。
第一戦 8月31日(木)20時10分 沖縄アリーナ
JPN 98( 15-19・21-22・17-21・33-15 )88 VEN
・残り2試合を全勝すればアジアでトップとなり、来年のパリオリンピックのチケットが手に入る。
緊張の中で迎えた試合は、先攻するものの、3ポイントを次々決めるベネズエラは強かった。
4Qに入っても15点のビハインド、ジワリジワリと得点を積み重ねるが、得点差は詰まらない。
残り2分で1点差に詰め寄ると、ここから一気に逆転・・・ またまたジャイアントキリングだ。
一次ラウンド 日本(沖縄)会場
ランキング AUS GER FIN JPN 勝 負 得点 失点 差 順位
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3 AUS オーストラリア ・ X ◯ ◯ 2 1 289 246 43 2
11 GER ドイツ ◯ ・ ◯ ◯ 3 0 267 220 47 1
24 FIN フィンランド X X ・ X 0 3 235 297 -62 4
36 JPN 日本 X X ◯ ・ 1 2 250 278 -28 3
※ 1位のドイツと、2位のオーストラリアは、二次ラウンド(ベスト16)に進出
3位の日本と、4位のフィンランドは、順位決定ラウンドに進出
第三戦 8月29日(火)20時10分 沖縄アリーナ
AUS 109( 25-17・32-18・30-35・22-19 )89 JPN
・世界3位のオーストラリアは・・・ やっぱり強かった。
前半を終えて22点差、3Qに入って元気が出てきたが、なかなか差が詰め切れない。
最後まで20点前後のセーフティリードを保たれたまま敗戦
世界との差は20点、たかが20点だが、されど20点を痛感する試合だったと思う。
第二戦 8月27日(日)21時10分 沖縄アリーナ
JPN 98( 22-15・14-31・27-27・35-15 )88 FIN
・いきなり後がない状況で迎えた、第二戦のフィンランド戦、1Qこそリードを奪ったが、
2Qで逆転されると、4Qで18点差の大ピンチ、フィジカルの強さは如何ともし難く、
もはや、ここまでかと思ったが・・・ しかし、ここから誰もが予想できなかった、
奇跡ともいえる大逆転劇が始まるんだから、勝負は下駄を履くまで分からない。
3ポイントシュートを次々と決め、歴史的な勝利を掴むんだから・・・ これぞまさにアカツキだ!
第一戦 8月25日(金)21時10分 沖縄アリーナ
GER 82( 23-11・30-20・16-16・12-16 )63 JPN
・初戦は格上のドイツ戦、緊張からかシュートが決まらず、
ことごとくリングに弾かれる厳しい立ち上がり、
あれよあれよという間に得点差が開き、前半を終えて22点差、地力の差というかドイツが強い。
3Qからやっとエンジンが掛かり互角の戦いとなるが、時すでに遅く初戦は敗れてしまった。
スポーツの魔力と云っちゃ、言い過ぎかもしれませんが、
このような素敵な魔力なら・・・ いくら心を奪われても構いませんね。
実は中学の時は3年間 バスケ部でした。
でも あまり見ることも無くなったんですが💦今回 肩に力入って疲れました笑
カーボベルデ あまりに地図的に日本から遠いお国なので いろいろ調べたり 試合以外にも収穫ありました。
私の学生時代は、野球一筋だったので、
体育館でやるスポーツは柔道、剣道を除いて興味がありませんでしたが、
最近のモーターボートのCMをパクれば、アスリートってホントに良いですね。
オリンピックへの出場は・・・ 大拍手です。
バスケワールドカップの前回と昨夜の試合で久しぶりの興奮、声枯れ気味です。
素晴らしい試合を見せて頂きありがとうございます♪
今からパリオリンピックが楽しみです。
本当に素晴らしい試合で、WBC以来の興奮でした。血湧きに躍るってこんな感じくらい、力一杯応援しました。解説素晴らしいです。有り難うございました。なおとも
朝からバスケのニュースを見ていると、
今日だけかもしれませんが、大谷選手が霞んでくるんだから、
ホントに凄いことをやってくれたんだと思います。
パリでも頑張ってほしいですね。
WBCはワールドチャンピオンですから、比べるのは酷ですが、
バスケの歴史を振り返ってみれば、凄いことをやってくれたと思っています。
私は野球ファンなので、子どもたちの競技人口が奪われるのは複雑ですが、選択肢が増えることには大賛成です。
パリがおもしろくなりそうですね。
それにバスケのルールも少しずつ覚える事がが出来ました
気のせいかファールが厳しくなったように思いましたが、厳しいルールにも審判にクレームを付けるようなことがなく、
体と体がぶつかってるのに、サッカーのようにわざとらしいプレーや、危険なプレーが少なくて紳士的だなと思って見てました。