目の見えない娘のために
香りで季節を告げる花を
庭に植えてゆく母
なんて素敵な物語でしょう
…と読み始めたのですが
あまりにもスキャンダラスな
想定外の展開にショックを受けてしまい
この作家さんらしい
前向きな終わり方ではあるのですが
正直 読後感は良くありませんでした
事情がわかってくるにしたがって
母の溺愛の向こうに
垣間見える狂気が怖くて…
自分の足で一歩外に出た主人公
とわが 光の方へと
かつては想像すらできなかったであろう
夢を持つことができた展開だけが
救いでした
とわの恋の相手の話す
インディアンに伝わる
老人とロバの寓話が印象的でしたので
検索してみたところ
古井戸に落ちたロバ
という絵本が日本で
出版されていることがわかりました
そしてこの寓話が この物語にとって
大切な役目を果たしていると思います
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