信楽タヌキにみる自由の世界

信楽タヌキを研究する、けいおうタヌキ研究所です。ブログでは信楽タヌキの楽しみ方や生態に焦点を当てたいと思います。

勝手に信楽タヌキが増える謎の場所 信楽タヌキ紹介#4

2020-05-24 22:58:15 | 日記
こんにちは、けいおうタヌキ研究所です。


こちらは真顔で見つめてくるタヌキです。


突然ですが、ある日いきなり自宅の玄関に
信楽タヌキが置かれていたら、怖くないですか?

私は怖いです。

今回は信楽タヌキ紹介第4回目だが、
どちらかと言えばタヌキ本体というよりは、
一緒考えてみてほしい謎についての紹介となる。

題して、
【誰が、どこから、なんで持ってきた? 突如出現した信楽タヌキの謎】


今回の舞台はこちら


毎度おなじみ、狸谷山不動院

私の卒業論文のテーマでもあるお寺なので、
もし興味がある方は、こちらから卒業論文や資料をご覧ください。


このお寺は、お寺の方に許可なく
参拝者が勝手にタヌキを持ってきて、勝手に置いていってしまう場所だ。
現在タヌキの数はおよそ350体にも及ぶ。

対して、お寺側は基本的に放置の姿勢で、
タヌキを撤去することもなければ、基本的に並べ替えたり磨いたりすることもない。

そんな、タヌキが勝手に増えたり減ったり移動したりするお寺…。


学生時代、卒論テーマだったこともあって
何度も夜行バスで京都に行ってはこのお寺を訪ねていたのだが、
2017年の10月ごろにお寺に足を運んだ際、
こちらのタヌキ達を見かけた。





変なところにタヌキが増えている!

この2体のタヌキは、お寺に向かう道中に増えたタヌキだった。


先ほどのこちらの写真はお寺の入り口にあたる場所で、
今まではこの場所より手前の道には信楽タヌキは置かれていなかった


が、10月にお寺を訪ねると、なんとその手前の道中にタヌキがいるではないか。

特に気になったのは2枚目のタヌキ
初めは上の写真のように、道脇にひっそり置かれているタヌキだったのだが…




11月ごろ、改めてお寺を訪れると、
なんと看板の手前、かなり目立つ位置に移動していた



狸谷の看板の手前に立ち、まるで自分の場所だと主張するかのように
こちらをにらみつけているかのよう。


一体どうして、こんな場所に…。


この2体のタヌキについては、様々な疑問が浮かんでくる


①いったい誰が、このタヌキを置いたのか?
②なぜ、道中にタヌキは置かれたのか?


今まで、このお寺においてタヌキは、
ある程度決まった場所にのみ置かれていた

お寺が決めたわけでも、参拝者の中でルールがあるわけでもないのに、
先ほどの入り口の場所のように、
タヌキは一部のスペースに固まって置かれている。

だから、今までは道中にタヌキが置かれることも
本堂にタヌキが侵入していくることもなかった。

が、今回のタヌキはそうしたある種の暗黙の了解を破り、
道中に置かれている…。

今まで道中にタヌキが置かれていなかったことも不思議と言えば不思議だが、
なぜ敢えて道中という新しい場所にタヌキを置いたのか気になって仕方がない。



③どこから来たタヌキなのか?

これらのタヌキが参拝者によって新たに持ち込まれたのか、
もともとお寺にあったタヌキが移動してきたのかも気になるところ

手がかりとしてあるのは2体のタヌキの風化具合で、
色の落ち具合、苔の蒸し具合がお寺にいる他のタヌキ達と酷似している。



お寺のタヌキの一例

場所や気候によって生じるタヌキの風化具合の差異については
私はほとんど把握できていないため、
風化具合なんてどこでも同じということであればそれまでだが…。

外見的特徴の類似性で言えば、お寺にもともとあったものが
参拝者によって道中へ移動された、という可能性が高そう。

だが、もともとお寺にいた説を肯定する場合、
ここでもう一つ疑問が生まれる。


④お寺のどこにいたタヌキなのか?

私はこのお寺にいるタヌキ約350体を一体一体、すべて写真に収めていた。
(土に埋まったタヌキや参拝道から見えないタヌキは
 観測できていないかもしれないが)

何度もお寺を訪れ、タヌキを観察し、撮影までしているのに、
道中の2体のタヌキについては、今までお寺で見かけたことがない

1枚目の小さなタヌキは比較的オーソドックスなスタイルなため、
もしかしたら元々お寺にいたことに私が気づけていなかった可能性もある。

だが、2枚目のタヌキは表情も手にする道具も特徴的で、
大きさも1枚目と比べれば大きく、
もともとお寺にいたのならば気づかないはずがない。

そのため、あくまで私の経験からくる推測に過ぎないが、
2体のタヌキは元々狸谷には置かれていなかった、と考えている。

となると、じゃあ風化具合が他のタヌキに似通っている原因は?
という疑問が解決できない。

考えられる説としては、

(1)もともとほかの場所で野ざらしにされていたタヌキが持ち込まれて、
 たまたま狸谷のタヌキと近い風化具合だった
(2)狸谷に以前から置かれたタヌキだが、
 誰も気づけない場所にこっそり置かれていた。
(3)かつて狸谷に置かれていたタヌキを誰かが一度持ち帰り、
 2017年10月ごろにお寺に返した

皆さまはどの説が正しいと感じるだろうか。
あるいは、別のストーリーも考えられるだろうか。


謎多き狸谷山不動院において、
研究後半になって新たに生まれたこの疑問、
ぜひ今後解決していきたいところ。

ということで、今回は魅力多きお寺狸谷山不動院における
疑問の1つを紹介させていただいた。

皆さま、一緒にこの謎を解決してみませんか。
これらタヌキが持ち込まれたストーリーを考え付いた方、
ぜひぜひご連絡ください。


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