「どこだかの県で
来年の新規採用選考に合格した職員が
みんな辞退しちゃったらしいよ!?」
【はるさん】が息を切らせて
話しているので、
ネットで調べてみると、確かに…
【小学校教諭7割強が辞退 採用試験合格者280人中204人 高知県教委 | 高知新聞】
川崎市でも悲鳴が…
【加速する教員不足、川崎市で深刻に 産休・育休取得が増加しても代替教員確保できず 定年以外の退職も増加の一途】
「やっぱり、
相変わらずのブラック企業なのかな?」
「【まさ】も教員を目指しているけど、
分かっているのかな?」
「他県の【たね】の学校も
ブラックなのかな?」
【はるさん】の不安に、
1つずつ確認していく。
「少しずつ働き方改革が進んで、
勤務時間も短くなっているよ。
保護者の理解も深まっている。
教員が居なくなったり、
質が下がれば、
一番困るのは、
子どもたちと保護者だからね。」
「大学の間で、
進路変更をするのは多い。
【まさ】の人生は本人も決断。
5年後までには
かなり働きやすい
学校が増えてくる。
あとは、
管理職・職員・保護者・地域・児童の責任だね。」
「他県の状況は分らない。
【たね】が逃げ帰ってきたら、
千葉県としては大歓迎。
それまでに、
『全国で一番、
働きやすい千葉県』
その基盤を作っておかないと♪」
そう言いながら、
どの学校も職員不足が続いている。
担任の補助の職員の枠が埋まって、
更に、
療養休暇や退職の職員が出て、
教頭が担任を兼務…
私自身も担任兼務を経験したり、
今年も続々と、
教頭が担任を務め始めている。
そんな余波で、
過労死する教頭も出始める。
そうなると
教頭の仕事を
校長が務めるようになる。
この事態になると、
学校現場の「背水の陣」である。
学校が
「教育の場」として存在するために
必要なのは
タブレット端末や校舎などの
「物」ではなく
教職員と子どもという
「人」が第一である。
まずは
質の高い教職員を招き育てる
「給料増額」である。
そして、
「子どもを増やす」ことかなぁ……