畳刺 父ちゃんの日々

特殊な薄畳

こちらは本日納めました特殊な薄畳の表替え工事施工例です。
市内のお客様で当店へ直接来て頂きました。
相談頂きましたのは積水ハウスの特殊な12㎜厚薄畳。
メーカーさんには特殊な畳だから他では施工出来ませんよと言われたと言います。
お見積り時に確認すると表替え工事なら今まで2回ほど施工した事のある薄畳。
10畳間和室で幸いなことに裏面に両面テープは貼られていませんでした。
(両面テープで床板に貼りつけられていたら正直お断りしました)

セキスイ特注仕様の薄畳で新規になってしまうと確かに材料を扱えないため一般の畳店では施工出来ませんが畳床が使えれば表替え工事が可能です。
但し12㎜厚の特殊な薄畳ですのでそれを施工できる設備と経験が必要です。
今回もセキスイ美草を使用した表替え工事としてお受けしました。

まずは施工前
セキスイ美草引目グリーン(基本色)が使用されていますが20年以上経過していますので随分と傷んでおりました。

この薄畳、ヘリを縫い付ける事は出来ますがその他は全てタッカー工法になります。

打ち付けられている針を抜き、厚み調整のフェルトシートを剥がすと薄いアルミシートが貼付けられている畳床の裏面

上部にも薄いフェルトが留めてあります

使用したのはセキスイ美草引目カラーアイボリーです。
イ筋を見ながらカマチ巻き機で表を押さえ裏面をエアータッカー(長さ6ミリのステーブル使用)で留めます。
寸法に合わせて畳表を裁断後、移動して両用機で畳縁を縫い着けます(平刺し)
平刺し後はまた移動しエアータッカーで返しと裏面のフェルトシートを留め、ステーブルの所に布テープを貼り完成です。

施工はまずステーブル(タッカーの針)を大量に抜くことから始めますので通常施工の倍以上の手間が掛かり本当に大変です。
(1日を掛けてカミさんに手伝ってもらいました)
朝8時に引き上げ休憩も昼食も取らず必死に作業し夕方6時無事納品です。

それでは施工後

綺麗になった和室を見てお客様は大満足。
何とか当日納めましたが1人でやっていたらとても1日では終わらない施工です。
印西市木下東A様、この度は当店にご相談ご注文頂き有難う御座いました。
そんな特殊な薄畳の畳表替え工事施工例でした。


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