畳刺 父ちゃんの日々

ムラをとってムラを出す

昨日今日と梅雨明けしたかのような暑さと日差し(汗)
皆様体調の程いかがでしょうか?!
熱中症、気を付けましょうね。

以前は他所の畳屋さんがやった仕事を施工するということが良くありますよね。
剥がしてみると、《畳屋》さんなら凸凹を直す為ワラやイグサ、ゴザなどでムラをとっています。
・・・全くムラをとっていない場合が多いのですが。
隙間直しもビョウ止め、ムラはゴザを置いて上からタッカーや紙テープ止めなど(呆)

丈のからげ(隙間直し)も床の穂先が通りが良いからそちらにゴザを付け(縫い)、根元が減っている(める)のにそちらはそのまま。
いくら出しても付きが良い訳有りません。
分かってやっているのでしょうか? それとも本当に分からないのでしょうか??

また、たまにあるのがムラをとっていてそれがムラになっている場合。
・・・何故ここに?・・・何の為??なんて事があります。
框の膨らみも縫い止めしてやれば直るのに、イグサやワラを置いて厚くなった框をさらに厚くして・・・なんて事やクチが下がった縁下に返しワラをゴテゴテにつけたり・・・返しにゴザを何枚も入れてみたり。
クチが下がっているのに返しワラをつけたってしょうがなく、口ゴザを凹み具合にあわせて入れれば済むし、具合も良いのに。
(カマチや返しなど、状況によっては挿しワラをしてやる事もありますし)

畳を知らないのでしょうか? 基本を習わなかったのでしょうか??
手縫いの時もたまに有りますが口ゴザの巾を広くしたりして(涙)

ムラのかい方も畳の場所によって変えなければ不具合も出ますよね。
踏み込みは踏まれた後の事を想定し、少し余計にワラを足したり、足の行かないところは凹んだ分だけの丁度良い加減でと。

針を持たない畳屋?が増えた為、仕方ないのでしょうか・・・。
ボード(建材畳)が主流だからでしょうか・・・。

基本を知らない現状が素人産業に隙を与え、切り糸や道具が無くなっていくという悲しい結果に繋がるのです。
今、仕事を覚えている若い職人さんが居るのなら、基本や職人の仕事をきちんと教わって欲しいと思います。
《商売》は仕事を覚えた後、頑張れば良いと思うし、そしてそれがこの業界の未来にも繋がると思うのです。

家の親方(親父)にはよく言われました。
覚える時にちゃんとした仕事をやっておけ、と。

敷き込んだ畳が 『以前とは全然違う!』 なんて言われたら、それはもう本当に嬉しい!ものです。
明日に繋がる仕事、次も必ず頼んでくれる仕事を心鰍ッたいものです。

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コメント一覧

畳刺 父ちゃん
hei-soda様

その通り、手抜き、インチキはダメですよね!
お客様から御代を頂いているのですから。
それ以上に自分の信用、看板を汚す事になります。
今は中々お抱えの業者というのは少なくなりましたが、畳なら《ここ》という職人になれるよう努めております。
畳刺 父ちゃん
sugitatami様

せめて何もしてくれないほうが・・・私も本当にそう思う時があります。
今はコーナーが多く、頭板が入っている事も少なくはなりましたが平刺しでそのまま端まで縫ってしまい割れているなんて事もありますものね。
カマチの縫い糸を切るのに力一杯、床まで深く切るのも本当に腹が立ちます(激怒)
多分素人業者がカッターで切っているのでしょうけれど(泣)
本当に、本当に色んな意味で止めて(辞めて)頂きたいものです。
畳刺 父ちゃん
畳屋えーちゃん様

本当にそう思います。
義理のお兄さんの所、お気の毒ですね(泣)
人に見られても恥ずかしくない仕事を心鰍ッたいものです。
安売り業者には一生分からない事でしょうけれど(哀)
hei-soda
う~ん! 内容が
専門的すぎて 良くわかりませんが 手抜きはダメといううことですね
基本に忠実にやるべきことはやると!

その通りですね、そうすることで次の仕事が回りますよね
sugitatami
http://sugitatami.com
お疲れ様です。
 サラまんまの方が、良かったと思う事が多々あります。
板入れの隅を、機械で壊しているのも多々見ます・・・
 畳替え工事は、毎回、手直しをするもので、せめて壊す行為(施工?)はやめて欲しいですね・・・
畳屋えーちゃん
同感です。上げてきた畳はなるべくよい状態にして敷き込みたいものですね。つい先日義兄の転勤先(松本市)に遊びに行くと、畳の縁は手ではがれる勢いのビョウ打ちでした。ずいぶんと広めてくれたものです・・・
(名前変えました 仲田)
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