こちらは本日お世話になりました八千代市のお客様の施工例です。
昨年末に既存の六畳間を入口の畳部分(3尺幅)を板の間にして四畳半茶室の小間仕立てにしたいとご相談頂きました。
施主様のご希望は師匠から引き継いだ陶器製の炉檀を使い炉を切り、お点前畳は六十四目巾(京間標準3尺1寸5分巾)の茶室用の畳表を使用して床の間(板床)に龍鬢表を使用した畳の置き床をという事でした。
師匠から引き継いだという陶器製の炉檀、色々なお茶室施工をやってきましたが初めて見ました。
使用出来る物は使用してお点前畳と踏込み畳は新調、炉畳などは切合わせで既存の畳を使用します。
床の間には龍鬢表を使い、なるべく薄く仕上げ、仕舞える様に置き床で施工。
炉切や板の間、床板の施工は大工さんを紹介。
訳あって施工がご相談頂いてから半年経ってしまいましたが施主様、大工さん、当店、天気と全ての都合が合いようやくの施工となったのでした。
まずは施工前の和室
床の間
お点前畳には茶室用64目巾、熊本県宇城市、茣蓙蔵十平(畑野泰人氏)の高級畳表を使用。
上が通常織りの畳表の目巾、下が茶室用畳表の目巾
一般の畳表では62,5目、畑野氏が織りなす無一物(茶室用高級畳表)は京間標準(3尺1寸5分巾)で64目の両目乗りになります
大工さんの施工中
床下収納にする為の蓋加工や炉切(炉檀)、板の間施工など朝から大忙しで施工して頂きました。
入口の板の間にはバンブーフロアを使用です。
それでは四畳半茶室(小間仕様)に生まれ変わった和室です!
床の間、龍鬢表に白中紋。
四畳半小間の場合、龍鬢表は使わず畳と同じ表を使用し黒無地で仕上げるのですが部屋自体は六畳間という事で施主様のご希望で龍鬢表を使用しました。
もちろん床の間の幅に合わせ、紋縁は縮めて欠ける事なくキレイに丸を出しています。
芯にはハードボード(2㎜)を使用し、平刺しで縫い付け縁で包み、仕上がり厚は5㎜の置き床です。
踏込み(関東間幅、丈伸び)からのお点前畳(京間幅、関東間丈サイズ)、もちろん両目乗りです
他の畳も寸法や縁幅で調整し、全ての畳を両目乗りで仕上げています
仕上がった和室を見て私も大工さんも凄く良いねぇを連呼。
もちろん施主様(奥様)には大変お喜び頂きました
長い間、施工が遅れてご迷惑お掛けしましたが素敵な和室となりました
八千代市大和田新田U様、この度は当店にご相談ご注文頂き有難う御座いました。
そんな六畳間和室から四畳半茶室小間仕立て施工のご紹介でした。
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