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『うるわしの宵の月』6巻あらすじ・感想。大路が琥珀にもの申す!

『うるわしの宵の月』6巻あらすじ・ネタバレ感想。
宵への気持ちが抑えられない大路が琥珀にもの申す!
琥珀は嫉妬と羨望が混在し自信喪失で……。


『うるわしの宵の月』6巻

IN THE CLEAR MOONLIT DUSK
『うるわしの宵の月』6巻 tataraworks
■著者:やまもり三香
■カバーデザイン:川谷康久
■発行:株式会社講談社
■発売日:2023年5月12日



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『うるわしの宵の月』6巻登場人物

『うるわしの宵の月』6巻あらすじ・ネタバレ感想




『うるわしの宵の月』6巻登場人物 

<3王子>
滝口宵 たきぐちよい 
 “王子”と呼ばれる高1女子
 身長169.5㎝、容姿端麗男顔
 市村琥珀と正式交際スタート
市村琥珀 いちむらこはく 
 ガチのお坊ちゃんで“王子”
 高2男子で身長183㎝
 友達からは“イチ”と呼ばれている
 宵と神戸の別荘へ旅行
大路拓人 おおじたくと 
 3人目の“王子”
 宵の父のカレー屋でバイト
 宵を好きだと気づくが時すでに遅し?

<宵の友達>
利根のばら とねのばら 
日比谷寿 ひびやことぶき 

<琥珀の友達>
茜仙太郎 あかねせんたろう 
桑畑春 くわばたけしゅん 

●よしこ
 琥珀の幼馴染み
 突然琥珀を訪ねて来た

<そのほか>
宵の父
 カレー屋『茄子おやじ』経営

●宵が家庭教師をしている近所の子供達
●大路の友達・井口と田岡
●王子の中学時代の同級生達(回想)



『うるわしの宵の月』6巻あらすじ 

滝口宵は、市村琥珀と正式に交際を始める。
夏休みには(宵の友達と琥珀の友達も一緒に)神戸へ旅行に行き、最終日は2人だけでデートを楽しんだ。
でも、旅行から帰ってきてから宵は全く琥珀と会っていない。
その分どんどん琥珀への想いが募る。
そんな中、琥珀の方から会いに来てくれて、今度は家でたこパデートしようと誘われる。


夏休みの予定をガッチリ詰め込んでいた宵だが、急に父親が病院へ行くことになり、その日は店を閉めることに。
バイトが休みになった宵は、バイト仲間の大路拓人の頼みで彼の妹の誕生日プレゼント選びに付き合うことになる。
スポーツをやっていた者同士話が盛り上がる中、大路が宵に告白し……。
『うるわしの宵の月』6巻 tataraworks



『うるわしの宵の月』6巻ネタバレ感想 

21話の扉絵がかつてないほど乙女な顔した宵ちゃんで見惚れちゃったわ。
宵の琥珀への恋心は加速し、油断するとすぐに頭の中に琥珀が現れるというのに、彼女はどうにもこうにも堅物すぎる。
会いたかったくせに琥珀からの誘いに気持ちのままにのっかれない。
無理矢理段階を踏もうとするあたり、面倒くさいわぁ。


大路くんはバイトの面接時にたまたま宵を見かけたのだと思っていたけれど、それ以前に一目惚れしてたのね。
性格的に似ていて、スポーツ好きで、宵と大路くんは気が合うと思う。
基本的に善人の大路くんだけど、恋は人を変えるね。
一緒にいたら楽しい女の子・宵を諦めなきゃいけないと思いつつ、気持ちを留めておくことができなかった。


スキンシップが過剰な琥珀は、仙太郎とかに対してもよく肩を組んだりしているので、彼の中では幼馴染みのよしこの頭を触ったからと言って特別感はまるでないのだろう。
しかし、そんなことは知る由もない大路くんの目には、宵という彼女がいるにも関わらず他の女といちゃついているチャラ男にしか見えない。
大路くんは辛抱たまらず、琥珀に面と向かってもの申す!
「もっと
誠実になった方が
いいんじゃないですか?」
 
(82ページ)

琥珀ってわりと気が荒い所もあるけど、大路くん、喧嘩売って大丈夫?
とヒヤヒヤしたが、よしこの天然のおかげでその場は強制終了した。
でも、余計なことを言ってしまった大路くんは落ち込んじゃう。

自分が
どんどん 嫌な奴になってくみたいだ
 
(92ページ)

大路くんは、自分の好きな子がチャラ男に軽く扱われているように見えて、腹が立ったのだと思う。
きっと彼の人生で、今が一番どす黒い感情が渦巻いているのだろう。
琥珀にひとこと言ってやったからって宵の気持ちが自分に向くわけでもないのに、琥珀に嫌悪感を抱く自分の中のブラックさに戸惑い落ち込む。


一方、琥珀は琥珀でどんどん自信がなくなっていく。
見た目の良さに加えお金持ちの子供だったことから、琥珀は女の子をとっかえひっかえできるくらいにはモテる。
ところが、宵に対してはどうしたら良いのか分かない。
琥珀は、宵の為ならほとんどワンコのように駆けだしてしまうくらいには彼女のことが好きなのに、自分がすることが全て不正解に思えるようだ。


6巻は、琥珀の不器用さが新鮮でした。
琥珀は独占欲が強く、大路くんに対しては嫉妬心もある一方、同い年ポジションの男子として宵に接することができる彼に羨ましさも感じているように思える。
でも、今まで真面目に人と向きあってこなかったせいか自分の気持ちを上手く言い表せず、結果的に宵を怒らせてしまう。


こんなに不器用で余裕が無い琥珀も可愛い。
だけど、このままだとポンコツになりそうなので、もう宵の方から引っ張っていってほしいな。
『うるわしの宵の月』6巻 tataraworks

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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