『あしなが王子様は失恋する』2巻あらすじ・ネタバレ感想。
好きな相手と向き合えない玲央の歪んだ愛を応援したくなる。
お金持ちなのに、自分が望んだ物は何一つ手に入らないなんて淋しい。
好きな相手と向き合えない玲央の歪んだ愛を応援したくなる。
お金持ちなのに、自分が望んだ物は何一つ手に入らないなんて淋しい。
『あしなが王子様は失恋する』2巻
■著者:藤原よしこ
■カバーデザイン:カナイデザイン室
■発行:株式会社小学館
■発売日:2020年10月9日
■カバーデザイン:カナイデザイン室
■発行:株式会社小学館
■発売日:2020年10月9日
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『あしなが王子様は失恋する』2巻あらすじ・ネタバレ感想
『あしなが王子様は失恋する』2巻登場人物
●槙かなえ(まき・かなえ)
入社早々家が火事になる
永峯玲央が大嫌いだったが同居中
永峯玲央が大嫌いだったが同居中
●永峯玲央(ながみね・れお)
[N&Dカンパニー]御曹司
7年前からかなえのことが好きだけど…
7年前からかなえのことが好きだけど…
<永峯家>
●トザワ
玲央の執事でおひげの老人
玲央より若者言葉に詳しい
キメ台詞は「おググリなさいませ」
玲央より若者言葉に詳しい
キメ台詞は「おググリなさいませ」
●ミホコさん
永峯家の家政婦さん
●玲央の母
8話でフランスから一時帰国した
居候のかなえと気が合う
居候のかなえと気が合う
●徳三郎(とくさぶろう)
永峯家のペットで白い大型犬
<槙家>
●のんちゃん
かなえの異父妹で小五だがシッカリ者
ママと一緒に住んでいる
夏休みの間に永峯家に遊びに来る
ママと一緒に住んでいる
夏休みの間に永峯家に遊びに来る
●かなえのママ
恋多き女
火事の後、新しいアパートに住む
火事の後、新しいアパートに住む
<N&Dカンパニー>
●ミヤちゃん
面接の時からかなえと仲良しになった同期
苗字は宮本
“王子”玲央に憧れている
苗字は宮本
“王子”玲央に憧れている
『あしなが王子様は失恋する』2巻あらすじ
1対1だといつもけんか腰になってしまう槙かなえと永峯玲央。
玲央が、あしながおじさまとして高校から大学まで支援してくれたことにも、火事で行き場を失ってから家に住まわせてくれていることにも、かなえは感謝している。
しかし、玲央の前では素直になれない。
そんな中、ママと新しいアパートで暮らし始めた小五の妹・のんちゃんがかなえを訪ねて永峯家に遊びに来る。
玲央が、あしながおじさまとして高校から大学まで支援してくれたことにも、火事で行き場を失ってから家に住まわせてくれていることにも、かなえは感謝している。
しかし、玲央の前では素直になれない。
そんな中、ママと新しいアパートで暮らし始めた小五の妹・のんちゃんがかなえを訪ねて永峯家に遊びに来る。
のんちゃんを間に挟むと玲央の意外な一面を見ることができ、かなえの中でも玲央に対する気持ちが変化し始める。
のんちゃんの情報で玲央の誕生日を知ったかなえは、家政婦のミホコさんにバースデーケーキ作りを手伝うと申し出る。
ところが、玲央は自分の誕生日が大嫌い。
執事のトザワからでもお祝いの言葉すら受け付けないらしく……。
のんちゃんの情報で玲央の誕生日を知ったかなえは、家政婦のミホコさんにバースデーケーキ作りを手伝うと申し出る。
ところが、玲央は自分の誕生日が大嫌い。
執事のトザワからでもお祝いの言葉すら受け付けないらしく……。
◆1巻あらすじ・感想こちら
◆3巻あらすじ・感想こちら
『あしなが王子様は失恋する』2巻ネタバレ感想
主人公はかなえだと思っていたのだが、途中から玲央にスイッチした気がする。
勝手な推測だけど、屈折した玲央の方が読者ウケが良かったのかもしれない。
玲央はオレ様モードでかなえに接するが、どこか淋しそうで歪んだ愛情表現にキュンとくるんだよね。
元気いっぱいのかなえより玲央が主人公の方が読者としては応援したくなる。
まあ、でも、作者さんは最初から玲央を中心にストーリー展開するつもりだったのかもしれないけど。
勝手な推測だけど、屈折した玲央の方が読者ウケが良かったのかもしれない。
玲央はオレ様モードでかなえに接するが、どこか淋しそうで歪んだ愛情表現にキュンとくるんだよね。
元気いっぱいのかなえより玲央が主人公の方が読者としては応援したくなる。
まあ、でも、作者さんは最初から玲央を中心にストーリー展開するつもりだったのかもしれないけど。
玲央は、35ページのモノローグでこんなことを言っている。
昔から
僕の望んだものは
何ひとつ
手に入らない
僕の望んだものは
何ひとつ
手に入らない
お金持ちのお坊ちゃんの玲央に寄ってくる人はたくさんいる。
でも、それは立場や肩書きや損得勘定が頭の中にある人ばかり。
玲央としては、自分が誰であろうと関係なく話しかけてくれ、つきあってくれる人が欲しいのだ。
それが叶わないから他人に期待もしなきゃ信用もしなくなった。
どいつもこいつも下心ありだと思ったら、そりゃ友だち付き合いなどできない。
でも、それは立場や肩書きや損得勘定が頭の中にある人ばかり。
玲央としては、自分が誰であろうと関係なく話しかけてくれ、つきあってくれる人が欲しいのだ。
それが叶わないから他人に期待もしなきゃ信用もしなくなった。
どいつもこいつも下心ありだと思ったら、そりゃ友だち付き合いなどできない。
かなえは、誕生日のお祝いに群がった女性達にうっかり辛辣な言葉を口にしてしまった玲央を叱った。
どんなに間違っていようが冷たかろうが暴言を吐こうが、社長の息子に物申す従業員はいない。
もちろん、普段の玲央はわきまえているけれど、それでも周囲は気を遣う。
だから、かなえは貴重な存在だ。
どんなに間違っていようが冷たかろうが暴言を吐こうが、社長の息子に物申す従業員はいない。
もちろん、普段の玲央はわきまえているけれど、それでも周囲は気を遣う。
だから、かなえは貴重な存在だ。
玲央は高校生の頃からかなえのことが好きなのだが、本人を前にするとどうしても歪んだことを口走ってしまう。
かなえの携帯電話の番号を知りたかったのに、教えてもらったら今度はなかなかかけられない。
かなえに対してスマートに振る舞えない王子様が可愛い。
かなえの携帯電話の番号を知りたかったのに、教えてもらったら今度はなかなかかけられない。
かなえに対してスマートに振る舞えない王子様が可愛い。
「…君は
僕が誰でも
電話をくれる?
君に1ミリの
得がなくても
僕に会って
くれるか」
僕が誰でも
電話をくれる?
君に1ミリの
得がなくても
僕に会って
くれるか」
(75ページ)
そんな淋しいこと言わないでくれよ~と泣けてきた。
かなえが激怒する原因になった1巻の余計なひとこと。
「新しい
体操着を
買ったら?
貧しいのか?」
体操着を
買ったら?
貧しいのか?」
(1巻6、7ページ)
こんな失礼なことを玲央がどういうつもりで言ったのか、2巻で推測できる。
玲央は言葉が足りなすぎる。
玲央は言葉が足りなすぎる。
「君の
ことは―――
心配で
しかたが ない」
ことは―――
心配で
しかたが ない」
(109ページ)
これが、玲央のかなえに対する本心だ。
そんなに心配だったのかと思うと、あの暴言も愛を感じる言葉に変わる。
もうちょっと上手な言い方ができたら、かなえを怒らせて高校の3年間まるっと無視され続けることもなかっただろうに。
そんなに心配だったのかと思うと、あの暴言も愛を感じる言葉に変わる。
もうちょっと上手な言い方ができたら、かなえを怒らせて高校の3年間まるっと無視され続けることもなかっただろうに。
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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)
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