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『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』喜多喜久著

喜多喜久さんの『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』を読みました。
シリーズ第2作目でございます。
宝島社より2019年4月4日発売でした。
前作で久理子がアメリカに留学した為、江崎との恋が気の長~い話で終わりました。
ずっと続きが気になっていたんですよね~。


『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』

著者:喜多喜久著
発行:宝島社
カバーイラスト:加藤木麻莉
カバーデザイン・鈴木大輔
リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断 喜多喜久著 宝島社 このミステリーがすごい


加藤木麻莉さんのカバーイラストの色合いが美しい『リケジョ探偵の謎解きラボ』シリーズ2作目。
まずは、登場人物の紹介から。

江崎誠彦
懇誠リサーチの保険調査員。細かいことが気になる性格。久理子と婚約。帰国した久理子との結婚生活を夢見て浮かれていたが、彼女の態度に不安を感じる。
友永久理子
ips細胞の研究者。2年間の留学から戻りT大理学部准教授になる。懇誠リサーチのアドバイザーとして誠彦の相談にのる。結婚には後ろ向き?


『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』は、以下の4編が収録されています。
・「契約と選択」
・「死の階段」
・「失踪の果つる地」
・「生命の未来予想図」

前作は、作者の喜多喜久さんが化学の専門家であることから友永久理子の推理に重点が置かれていました。
シリーズ2作目の『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』では、江崎誠彦が中心になっています。
久理子はあまり目立ちません。
まあ、元々調査員の誠彦の仕事ですからね。
誠彦が調べて解決するのが筋っちゃあ筋なんですけどね。


前作より、事件の内容は今作の方が濃くなっています。
保険金がらみの殺人事件なので、謎を解いても後味は悪いものです。
「死の階段」と「失踪の果つる地」は、気が重くなる内容だなと思いました。
でも、それを引きずらないですむのは江崎くんと久理子の恋のほんわり感があるからでしょうね。
保険金殺人の苦さと、ほのぼのラブが交差して、良い塩梅で軽く読めます


恋愛の方は、相変わらず「江崎くん、それでいいの?」って感じですね。
まー、しゃーないです。
江崎くんは久理子にべた惚れですから。


まともな交際期間もないまま、久理子がアメリカに留学してから2年が経過
やっと結婚できると思ったら久理子にいろいろあってなかなか結婚に至りません
久理子は研究第一なので、婚約指輪にも興味なし。


イチャイチャなんて全くといっていいほどないです。
一緒に住んでいても寝室は別々だし、江崎くんはずっと敬語です。
久理子はため口だけど。
前作で久理子は「誠彦」と呼んでいました。
しかし、留学してからはずっと「江崎くん」です。
こんな感じが2人にとっての丁度良い距離感なんでしょうね。


保険金殺人がテーマならば、まだまだ続編を書けそうな気がします。
出るか、3作目。
結婚編が読みたい!


ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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