ソフトテニス部日記

最後は真面目が一番強い!

一球入魂

2013-02-03 05:50:04 | 日記
「一球入魂」という言葉がある
この言葉はどんな球技においても
ほぼ基本的な心構えとしてよく使われるのでもはや定番
知らない人はいないと思う

最近、メーカーのTシャツのプリントなんかにも
筆文字みたいな感じで、この言葉を用いたものがけっこう見られる

どう考えても「入魂」していないだろ、と思われる選手が
そんなTシャツを着ていたらちょっと痛い(笑)
というくらいのインパクトのある言葉なので
この言葉を自分自身どんな場面においても使ったことは今までにない

正直、自分自身使うのが怖い言葉なのだ
なぜなら、どの状態が「一球入魂」なのか自分でもわかっていないから




上には上がある





自分でやってるつもりでも、もっと必死で取り組んでいる人にとれば
そんなに大したことでもないのかもしれない
本当に自分は「一球入魂」しているのだろうか?

はたから見て、頑張っているなあと思ってもらっても
本当にその中身はどうなんだろう?


うちの選手はピンチになると、ミスを量産し、自滅するケースが比較的多いのだが
その時にも当然一生懸命やっているように見える
試合を投げ出したり、あきらめた態度をとる選手は一人もいない
確かに「一生懸命頑張っている」のだ

しかし、明らかにサーブを打つタイミングが早くなり
レシーブのコースの設定がワンパターンになり
ボレーを振るようになる
つまり、落ち着いて考えることなく、焦ってしまう状態に陥る

結果、ミスが量産され、立ち直ることなく敗退する





これって、本当に頑張っているのだろうか





うちのチームの課題はまとめると2つ
一つ目は「取り組みの甘さ」「練習の目的意識の低さ」だと感じる



例えば、ピンチの時にもう一度基本に立ち返り、
練習で行ってきたことをもう一度落ち着いて確認し、
それを改めて一生懸命に実践していくようなチームがあったとしたら

間違いなく、そのチームの方がうちよりずっと「一球入魂」であり
そのチームから見ればうちのチームなんて甘い甘い選手の集団に映るのだろう



だから、「一球入魂」という言葉はまだつかえない
まだまだ、その言葉を合言葉にするには、甘い部分が多すぎる



ボールを見る、と課題を決めた選手は、どんな状況に立たされても
ボールを見て、くらいつこう

足を動かすのが課題の選手は、必死で思い切り足を動かしてプレーしよう

頭を止めるのが課題の選手は、
何が何でもすべてのスイングの時に頭を支点にしよう

それくらいの覚悟と集中力を持って練習時からプレーしているかだ





また、「練習の目的の意識の低さ」も強く感じた
練習とは試合のために行うものであり、
試合でやりたいプレーを強くイメージして、
試合と練習との差をゼロにしていく努力をしていくべき

今、それをイメージして練習している子がチームに何人いるだろう


「劣勢で集中力を切らして失敗した」では、まったく今後の成長につながらない

「今度は集中しよう」などという、わかったようなわからないような反省が残るだけである

「劣勢で集中力が切れたときどうするか」を練習しておかないと
いつまでたっても、練習と試合とが近づいていかないだろう


うちの練習は、環境の悪さを補うために
いろんな人の助けの中でその「いれもの」は拡大してきた

でも、「中身」はどうだろう?
なんだか、やった気になっているだけの練習になっていないだろうか

英語のテスト前に長時間を費やし、立派な単語帳を完成させて
勉強した気になっているだけの生徒がときどきいるが
うちの練習はそんな感じになっていないだろうか?


せっかくみんながんばっているのだから
これからはその中身を濃くしていかないと!