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ライン川沿いには、ラインプロムナードという芝が生えてきれいに整備された散歩道が作られてあって、貨物船が行き交う横をゆったりと歩いている人が多い。市民にとっては、格好の散歩ルートであろう。
日本でも最近よく見かけるようになったが、それでも数は及ばない。散歩というよりも、ジョギングをするために外を早歩きに歩く人は、多いのかも知れない。我々は、ただ、ぶらぶらと目的なしに歩くということはしないように思う。反対に、ドイツの散歩は、散歩そのものが目的になっている。
下の階に住んでいたWolf(ヴォルフ)さんは、私が出勤時にエレベーターのところで出会った時に「Wohin gehen Sie?」(どちらへお出かけですか?)とたずねると、毎度のように「Ich gehe spazieren.」と必ずと言っていいほど返事が返ってきたものだった。
年間を通して戸外が寒い日が多いことに加え、年間の日照時間が3分の一もないということからもわかるように、太陽の姿を見たら、外へ出て日光を浴びたくなるということも関係しているように思う。散歩を楽しむ国民性というものに文化の違いを感じることができる。
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