雨は思ったより早く上がり、今日は夕方から上野の東京文化会館へ。バイオリニストの周防亮介さんと新日フィルのコンサートに行ってきました。
Kiina一色の毎日を20年近く送っている間にすっかりクラシック界の情報に疎くなってしまっていましたがσ(^_^;)、ある日、新聞のコンサート案内にKiinaによく似た雰囲気の若いバイオリニストの写真が。
その彼がブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を一挙に演奏するというので、俄然興味が湧いてその日のうちにチケットを取ったそのコンサートが今日でした。
私が知らなかっただけで、まだ20代の彼は既に名だたるコンクールで多くの賞を獲得し、バイオリンの名器アマティ(ストラディバリウスの師匠)を貸与されている天才として有名でした。
周防亮介さんは長い髪にしっかりメイク、ちょうど「恋人よ」や「黒い鷲」を歌った時のKiinaのようなマキシパンツ、黒のシフォンの長いケープを翻してステージに立たれます。
その姿で、1曲だけでも力がないと弾きこなせない協奏曲の大曲を3曲、その合間に「ツィガーヌ」や「ツィゴイネルワイゼン」のような小品まで、凄まじいテクニックと深い抒情性で弾ききってみせました、
2200人収容の東京文化会館に5階までびっしり入った客席は総立ちで拍手を送りました。
周防さんが何を着ようがメイクをしていようが関係ない。
演奏家は演奏がすべてです。
そのことを万雷の拍手と、何より私の中に沸き起こった感動が証明していました。