2023年1月23日に「Kiinaの歌声を味わい尽くす♬1」として「箱根八里の半次郎」の感想を書かせていただきました。
1日1曲ずつ。KIINA.のリリース曲が正確には全部で何曲あるか、先のことは何も考えず、「何かしらKIINA.の話題を提供していたら、寂しい思いをされている方の慰めになるのでは? KIINA.が戻ってくる前にネタが切れたら、また何か考えればいい」というお気楽かつ場当たり的な発想で始めたものです。
休養に入った2023年2月2日リリースのアルバム収録曲「さくら巡礼」で621曲。ここまで来てから初めて自分でもコロムビアから出されたKIINA.の曲のトータル数が分かりました(カウントの仕方で誤差はあると思います)。1年9か月ちょっとでしたね。
最初に申し上げたように、「味わい尽くす♬」はあくまで私の感想で、解説でも評論でもありません。
つい先日、知り合いの方から「味わい尽くす♬」のお話しを振られた時、「KIINA.の歌は私にとって文学なんです」と、自分でも思いがけない言葉が口をついて出ました。
それまで一度も頭にかすりもしなかった言葉だったのですが、自分で思い返してみて「あ、そうかもしれない」と何だか納得出来ました。
10年以上前になりますが、あるKII友さんに「とねりこさんてどんな人?って訊かれたから、文学少女よって答えておいたわ」と言われて、「ん??」と首をひねったことがありましたが。
でも、そうかもしれません。文学少女気質というものがあるのでしょう。
例えば、樋口一葉の小説を読む時、多くの方はただ話の筋を追うのではなく、一葉の人となりや短い生涯を思い浮かべて、それを作品に重ね合わせながら読むのではないでしょうか。
私はKIINA.がカバー曲を歌う時、その曲が世に出た時代背景、作ったのはどんな人で歌った人はどんな人生を送ったのか、可能な限り調べておきたい。そうすることでKIINA.の歌声の後ろにもうひとつの物語が見える気がするのです。
それはオリジナル曲も同じです。KIINA.の喜びや哀しみ、たどって来た人生、どんな姿でレコーディングに臨んだか、情景を思い浮かべながら歌を聴きたい。
私はKIINA.の歌をひとつの物語として味わっているのだと思います。
様々な歌の楽しみ方があるとすれば、私のは青臭い「文学少女的鑑賞」ですね(*^_^*)
KIINA.の他の誰にも真似出来ない歌声を私自身が毎日楽しませていただきました。
「味わい尽くす♬」コーナーは終了したわけではありません。KIINA.が歌い続けてくれる限り回数を重ねていこうと思っています。
今は新曲が待ち遠しいです🎵