華やかに繰り広げられた10周年アニバーサリーイベントも終わって、年が明け、全国3箇所での長良グループ新春演歌まつりの後ツアーコンサートも始まって、「ところで新曲はいつ?」とジリジリしていたところに、3月24日「三味線旅がらす」がリリース。初めてカップリング違いの2タイプが出されました。
カップリング曲が「心ころころ」のAタイプと
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-16371.html
カップリング曲が「酒月夜」のBタイプです。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-16372.html
Kiinaは雑誌のインタビューで「スタッフの方々がいつも以上に真剣かつ慎重に考えてくださった」と答えています。11年目前半のリリース曲に何を持ってくるか、制作スタッフの間で意見が割れたのでしょうか。
私の記憶では、この年よりかなり前に一瞬だけ「次の曲は『三味線旅がらす』」という告知があって、すぐに撤回されたことがあったような。
どの曲とどの曲の間だったか、ご記憶ある方いらっしゃいますか?
ともあれ、「三味線旅がらす」は「もっと大人になってからの方がいい」と何年か留め置かれ、32歳のKiinaが満を持して発表することになりました。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=Hu96MyKJCCo
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/92245/
松井由利夫先生の歌詞は、ざっと読み流しただけではごくありきたりな股旅演歌に見えますが、実はこの中に何層もの伏線が張り巡らされていて、噛めば噛むほどに味わいが深まります。
松井先生亡き後、演歌の世界にこんな歌詞が書ける作詞家はいらっしゃらないと思います。
私の「三味線旅がらす」愛は、これまで何度も公言させていただいています。コロナ禍の中で開催されたツーショット撮影会で、Kiinaに直接「『三味線旅がらす』が大好きです」と伝えるために仙台まで出向きました。
この曲の何がどう好きなのか(決して評論などという高尚なものではありません)、オタク話を一度で書き連ねたたら朝になってしまいますので、何回かに分けて書かせていただきますね。
そうそう!
近田春夫さんが「ときめきのルンバ」に続けて「三味線旅がらす」でも論評してくださっていました。
いわく「今の時代によくこういうものが作れた。歌詞といい曲といい、とても二十一世の書き下ろしとは思えぬほど古風な仕上がり。それが逆に物凄く新鮮!」
明日に続きます。