アルバム後半のカバー曲1曲めは、三橋美智也さんの「古城」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-33417.html
Kiinaの歌唱はこちらから↓
https://m.youtube.com/watch?v=j_Q39cij8nE
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/35771/
「昭和の『荒城の月』を」との依頼で制作されただけあって、演歌・歌謡曲の領域を超えて日本の歌曲として今も広く愛されている大変格調の高い作品です。
これだけの曲は、歌い手にも品格を求めます。素人が歌うのであっても、襟を正し姿勢を正し、いったん曲に相応しい人格の人間に変身してから歌う必要があります。
Kiinaは、決してこの曲を「演歌」として歌っていませんね。余分なこぶし回しを排除して、真っ直ぐ前に声を出して歌っています。
オリジナルは三橋さんのハイトーンを活かして作られていますし、Kiinaの歌声もサビの高音部が気持ちよく出ていますが、私はむしろ低音の重厚な響きが心に残りました。
若さゆえの未熟さ、青臭さを微塵も感じさせない、立派な歌唱だと思います。
直立不動で歌うKiinaの凛々しい立ち姿が目に浮かびます。
欲を言えば、歌い出しの「松風〜」が心持ち「ンま〜つか〜ぜ〜」と聴こえるのが残念。力を入れると、どうしてもね。