「股旅演歌名曲選」に続いて、10月には「股旅演歌名曲選Ⅱ」が出されました。この間にKiinaの人気は鰻上り、キャンペーンやテレビ出演の合間を縫ってのレコーディングだったでしょうね。
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1曲目が「箱根八里の半次郎」で、2曲目が「赤城の子守唄」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-31123.html
歌詞は歌ネットから。
https://www.uta-net.com/song/57619/
Kiinaは「箱根八里の半次郎」をいただいた時に「股旅物だよ」と言われて「股旅ってなんですか?猫のエサですか?」と訊ねたと、何度もインタビューでお話ししていましたね。
高校のクラブ活動で本間先生と老人ホームを慰問した際、最後は必ず本間先生が「赤城の子守唄」で締めたと本にありました。
本間先生の隣でKiinaは何を歌った曲だと思って聴いていたんだろうと思います。
長良会長のオーディションを受けた時も、三波春夫さんの「雪の渡り鳥」を歌って会長の心を動かしたはず。でも、本人はそれが股旅物だということは知らなかったんですね。
「赤城の子守唄」は、昭和9年東海林太郎さんが歌って大ヒットしました。当時の方は講談や浪曲で皆国定忠次の話を知っていたのでしょうね。
KiinaのCDの中から股旅演歌だけを集めたマイCDを車で聴いているのですが、1曲目の「赤城の子守唄」を聴くたびに「わぁ〜。なんて良い声なんだろう」と、毎回新鮮に驚いています。
この時のKiinaは国定忠次をよく分からずに歌っていたかもしれませんが、聴いている私には情景がしっかり浮かんできます。
「よく知らない世界なんだけど、歌うと芯を捉えている」というのは、Kiinaにはよくある気がします。歌の本質を捉える天才なのだと思います。