「虹色のバイヨン」、Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=_U7mO9-mEwo
歌詞ば歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/100304/
3ハーフ、フルで5分13秒という大作です。
Kiinaの言うところの「コスプレシリーズ」第2弾でしたね。
タイトルが発表になって、すぐに「バイヨン」の意味が理解出来ていた方はどれくらいいらっしゃったでしょうね。私が最初に調べた時はアンコールワットのバイヨン寺院が出てきて「???」でした。
どうやら長良会長がハワイで「バイヨン」というブラジル発祥の2拍子のダンスリズムを気に入られたようで、「きよし、来年はバイヨンだぞ」とおっしゃっていたそうです。
リズムはラテンだけれども曲調はアラビア風です。
アレンジに際して、本来のラテンバージョンとアラビアバージョンの2通りを作ってみたそうですが、愛の妖しさを表現するには軽いラテンの乗りではないだろうということになったようでした。
ジャケ写Aタイプはまさに「アラビアのロレンス」風。Bタイプは、出来上がっていたのは宝石を散りばめたようなもっと上品な衣裳だったそうですが、Kiinaの中で撮影日ギリギリになってから「やっぱり違う!」となって、スタイリストさんに無理をお願いしてワイルドなものに作り替えていただいたそうです。
そのエピソードは、コンサートのMCでも何度となくお話ししていました。
そう、Kiinaはこの頃「ワイルドな氷川きよし」のイメージを作り上げていましたね。
2年前に苦手だった水泳を克服してプール通いを続け、加えてジョギングと腕立て伏せ。この衣裳でも立派な胸筋を見せてくれています。
のちのちご本人は「なんか違ってた」と述懐していましたが(笑)、この頃はこの頃で決して義務感ではなく本気で体づくりに励み、自らの意思で「たくましい男性像」を目指してでいたのだと思います。
曲の内容は、愛する人との永遠の幸せを探すために旅に出るというものですが、何しろアラビア風なので田舎の駅で恋人と別れる「ふるさと演歌」の対極、まったく生活感がありません。
この非現実の世界をKiinaが歌うから、聴き手は違和感なしに夢とロマンの中に入っていけるのだと思います。
今でもイントロが流れるとあっという間に「ラテンなんだけどアラビア風」な「バイヨン」の世界に入っていけます。
大好きな一曲です。