「男気」収録9曲目は「人生劇場」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-32465.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/66642/
佐藤惣之助さん作詞、古賀政男さん作曲のこの曲、村田英雄さんで有名ですが、実は戦前の昭和13年に楠木繁雄さんの歌唱で発表されました。
尾崎士郎さんの同名の大長編小説がモチーフです。
村田英雄さんは浪曲師時代にその声に聴き惚れた古賀政男さんに「是非に」と懇願されて歌手に転向。「無法松の一生」でデビューした後「人生劇場」も歌いましたがヒットせず、「王将」が大ヒットした後で「人生劇場」も注目されたのだそうです。
カバーといっても、まるで村田さんのために作られたのではと思うくらい「人生劇場」と言えば村田さんのどっしりした歌声のイメージですが、「男気」の中の若いKiinaも頑張って力強く歌っていますよね。低音もよく響いています。
「時世時節は変わろとままよ 吉良の仁吉は男じゃないか」(小説の主人公は三州吉良の生まれ)というフレーズが昭和の日本人にしっくりきたのは、私にも分かります。物事が思いのままにならない時など、つい口ずさみたくなる歌です。