昨日は1階から3階まで、あちこちに散らばったKiinaファンの皆さんと、テレビの前の皆さんと、心をひとつにしてKiinaを見守り応援しました。
今回お誘いくださったKii友さんは、四国から駆けつけてこられました。
遠くの席からの観覧だったのでテレビに映った以上のものが見えたわけではありませんが、ステージ上のKiinaには客席のペンライトが見えていたと思います。それだけで充分です。
うたコンでのKiinaの涙とその後の見事な熱唱は、多くのメディアが取り上げていましたね。
Kiinaが明かした涙のわけ。「みんなに応えたくて必死だった」あの頃の自分にだったのですね。
2009年の10周年武道館コンサートだったと思います。婦人公論の編集の方のご案内で、作家で詩人のねじめ正一さんが観覧されて、詳しい感想を同誌に載せてくださいました。
Kiinaが一曲一曲を全身全霊で歌う姿に「魂を込め、命を込めて歌うそのありさまが健気なのだ」と表現されていたかと思います。
そして「精魂尽き果ててフラフラになり、顔つきが老人のように変わったのを、私は見た」と。
ファンには気がつかなかったKiinaの一瞬の姿を、詩人の鋭い洞察眼は見逃さなかったでしょう。
「感謝と媚を峻別して、お客さんから頂いた分をきっちり返そうとする。きっちり返すには、心と魂と命を削らなければならない」「氷川きよしはそれを当然のこととして舞台を務めている」
命をかけて曲とお客さまに向き合ってきたからこそ、そこに嘘の入りこむ隙がなかったからこそ、深く悩みも苦しみもしたのでしょう。
この命がけの作業をKiinaは23年間続けてきて、昨日も「仕事だから」と、毅然とセンターに向かって歩いていきましたね。
並大抵の覚悟で出来ることではありません。
休養前の最後のうたコン、本当に立派なステージを見せていただきました。
苫小牧のカバフェスの翌日、ホールのお庭でKii友さんが松ぼっくりを拾って分けてくださいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/bf/f596eaf3cf66a6aa7fb9a4663e4229a2.jpg)
松の木は2本しかなかったそうですから、Kiinaが拾ったのときっと兄弟だと思います。