2013年の第1弾シングル「しぐれの港」は2月13日に発売されました。
Aタイプhttps://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/f-et-tp0-20130212-1084260_m.html
Bタイプhttps://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-16705.html
この前日、フラゲ日に東京・新橋駅のSL広場でリリースイベントが行われました。まだニュースデータが残っていましたのでご参考に。
日刊スポーツ「氷川きよし新曲発売 新橋駅前をジャック」
https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/f-et-tp0-20130212-1084260_m.html
Kiinaは何度かこの場所でリリースイベントを行っていますが、この時に調べてみたのだったか、このビルの2階オープンスペースの使用料がめちゃくちゃ高くてビックリしました。使用時間もとても厳しくて撤収も早かったです。コロナ禍以降はどうなっているでしょうか。
さて、肝心の「しぐれの港」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=FvrL0ipYyA0
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/141648/
作曲は、シングルでは「櫻」(平尾昌晃先生)、「最後と決めた女だから」(鶴岡雅義先生)と他の作曲家の方が続いたので、久しぶりの水森先生。作詞は「湯ヶ島慕情」を書いてくださった石原信一先生です。
どんな曲でも、その作品の主人公の気持ちに寄り添おうとするKiinaは、作詞の石原先生にこと細かく主人公のプロフィールをお聞きしたそうです。
「主人公は3年いなくなっていて、3年経って港町に戻って来て、またあの娘に逢いたいと思うけれども、もういない…。男が夢を追っている時には、愛だ恋だは忘れてしまって…」
この作品は演歌には珍しい「曲先」です。雑誌のインタビューや発売前に行われたコンサートのMCでKiinaがお話ししていました。
まずは直球の演歌メロディーを作り、そのイメージに合わせた詞をはめ込むかたちですね。
「今回は『氷川きよしが歌う演歌』ではなく『演歌らしい演歌を氷川きよしが歌う』という作品を作ろう」という方針が制作陣にあったようです。
完成した作品は、まさにど直球演歌!
長い霧笛で始まるイントロ、より男性を強調した力の入った発声、コブシ回し、「「ここは」の後のアクセント、「しぐれの〜〜〜♫」の長い揺らし。
文字通り「これぞ演歌!」といった仕上がりになっています。
今となっては、Kiinaご本人が「演歌らしい演歌を歌いたい!」と切望していたのか、それとも制作陣の「コアなファンだけでなくもっと広い演歌ファンの支持を獲得したい」という販売戦略が先にあったのか、どちらだったんだろうという疑問が私の中にはありますが。
どちらにしても「ズンドコ節の氷川きよし」というイメージから脱却するきっかけが欲しいという強い思いは、ずっとKiinaの中にもあったでしょう。
そして「ズンドコ節」とは真逆の「しぐれの港」の主人公の姿を、Kiinaは見事に描き切ってみせたと思います。
プロモーションビデオでも、Kiinaはびしょ濡れになりながら雨の港に佇んでいましたね。
「なりきり」の本領発揮でした。