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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆箱根八里の半次郎 〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬1

200022日発売。

https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/CODA-1812.html

歌詞はリンク先の「歌ネット」より。

https://www.uta-net.com/song/12807/

この曲のヒットが日本の歌謡界を大きく変えました。Kiinaの登場はほとんど死に体になっていた演歌という音楽ジャンルを少なくとも20年生き延びさせるカンフル剤になりました。

 

私はKiinaのデビューをまったく知りませんでした。

どうしてだろう?と後から振り返って考えたら、この時期私はバレエ(観るのも踊るのも)に夢中で、特に2000年はお世話になっていた教室の周年で大がかりな発表会が待っていて、他のことはまったく目に入らなかったようです。

随分経ってから朝のWSで福澤アナが「今大人気です」と紹介していたのを見た記憶はあるのですが、当時は演歌系の歌番組は見ていなかったので、その次に「この人が氷川きよしくんか」と認識したのは、たぶんレコード大賞をすっ飛ばして紅白歌合戦だったと思います。

 

「箱根八里の半次郎」は、歌詞も曲目股旅演歌のお手本のような作品ですね。

1番で現在の姿を説明(無宿者に身を落としてはや3年。旅がらすの生活に里心が付いてきた)、2番で、そんな半端者なのでと恋は諦め、3番でこれからどう生きるか(いつか親孝行の倍返しを誓う)を描くという、股旅もののセオリーをきっちり踏まえています。

あまりに整い過ぎていて、もし「やだねったら やだね」の歌詞が差しこまれていなかたら、いくら現代風の若いイケメンの青年が素晴らしい声で歌っても、やはりそれだけでは聴き流されていたかもしれません。

松井先生には、歌うのは若い青年だということは打ち明けないで作詞をお願いしたと伺いました。その際にコロムビアの担当 T村ディレクターからは「寄木細工」と「倍返し」の歌詞を必ず入れて欲しいと要望があったとか。それも踏まえて松井先生はサラサラと箱根を舞台にした若い渡世人の姿を描いてくださったのでしょう。

編曲のことは作詞と作曲ほどには話題にならなかったように思いますが、私は伊戸先生のイントロにも、とても惹かれます。大方の股旅演歌は、曲調に幾つかパターンがあって、メジャーならこんな感じ♪、マイナーならこんな感じ♪、イントロを聴いただけでは何の曲が始まるのか分からないことも。

「箱根」のようなインパクトの鮮やかなイントロはこれまで聴いたことがありませんでした。最初の1音ですぐに「あ!箱根だ」と分かります。そして、何百回も聴いているのに、イントロを聴くたびに「何が始まるんだろう」とワクワクします。

 

作詩・作曲・編曲・歌手、長良会長のプロデュース力、ひばりさんを失ったコロムビアの危機感、それからKiinaに一目惚れしたファンの熱狂、すべての要素が最高の状態で融合して奇跡的な化学変化を起こしたのでしょう。

叶わぬことですが、きょうこさんからいただいたデビュー間もない頃の温泉施設でのキャンペーンのDVDを観るたびに、「時間を巻き戻して、私もこの場にいたかった」と何度思ったことでしょうか。

 

デビュー前からのキャンペーンを含め3000回に及ぶツァーコンサートに劇場公演、テレビ、ラジオとKiinaは「箱根八里の半次郎」をいったいどれくらい歌ってきたのでしょう。

2005年の新宿コマ劇場で初めて生で聴いて以来、私も何百回となくペンライトを振り回しながら聴いてきました。

でも、何度聴いても飽きることがありません。いついかなる時もKiinaは初めて歌う曲のように真っ正直にこの歌に向き合って、決して馴れ合うということがなかったからだと思います。

この曲を貰った時に「何で私が⁈」と思ったと、最近になって本音を明かしてくれましたが、その時の正直な気持ちはどうであったとしても、Kiinaはこのデビュー曲を23年間誠心誠意心をこめて大切に歌ってきました。

股旅ものだから好きなのではなく、演歌だから好きなのでもなく、やっぱりKiinaにとって大切な曲だから、私はこの曲が好きなのだと思います。

 

余談ですが、「生まれ在所から身を隠すのに、杉の木立からたった三尺(1m)よけただけで間に合うんだろうか」とずっと疑問に思っています。三尺というのが歌詞として一番収まりがいいんでしょうね^_^

 

izuさん、「箱根」のMVはお持ちですか?

Kiinaいわく、訳の分からないうちに箱根に連れて行かれて立ち回りのロケをやらされたそうですが、もう、可愛さ満開です!

チャンバラなんかしたことのないKiinaの必死の立ち回り。「えっ!あれで勝っちゃたの〜?」というラストシーンまで、すべての場面が愛おしいです。

コメント一覧

なお
箱根八里の半次郎は一緒に住んでいた祖父母が好きで、カセットテープを持っていました。一緒にテレビを観たり、カセットテープを聴いたりしていました。その頃は、同じ年ですごいなぁと思っていました。祖父母が他界してからにファンになったので、もっと早くファンになってれば、いろいろと話せたかなと思います。
みつこ
第一弾はやはり箱根八里の半次郎!この曲は明るく軽快な曲調、覚えやすい歌詞、「は、は、は」の韻を踏む曲名、そして「やだねったらやだね」のキャッチーな言葉。本当によく考えて作り込まれた歌だと思いますね。制作に関わった方達の意気込みと熱意を感じます。デビュー前からのキャンペーンやラジオ放送、話題作りと長良会長のプロデュース力の凄さ。でも、それに必死で応えようとしたkiinaの思いや絶対売れてやると言う負けん気があったからこその大ヒットですよね。そしてファンの中から自然発生したきよしコール!歌い手と聴き手の間のコール&レスポンスが生まれたのもこれが初めてでは無いでしょうか?今では当たり前に振っているペンライトも演歌界ではkiinaのコンサートが最初だったような。茶髪にピアス、カラフルな衣装もそれまでの演歌界には無いものでしたね。振り返れば、まさに演歌界の常識を限界突破していたからこそ160万枚も売れてガッチリ人の心をつかんだのでしょうね。kiinaがお休みの後復帰する時にはどんな姿と歌を見せてくださるか楽しみです。kiinaはこじんまりしたライブハウスのような場所でもいいなんて言っていましたけど、それではチケットがめちゃくちゃプレミアムチケットになってしまうじゃないですか!!ねっ!kiinaに無理はして欲しくないけど、歌声は広く届けて欲しいですね。その時にはコロナも収まって、思いっきりkiinaコールができますように!
izu
箱根八里の半次郎、今でこそ、何回も何回も聴く曲ですが、正直言って当時は気にも止めない曲だったと思います。演歌好きとはいえ、母が好きな三橋美智也や美空ひばりはレコードやカセットで聴いてましたが、何せ仕事か忙しくて…。定年退職して、2018年に初のkiinaのコンサートに行った時、知っていたのはズンドコくらいでしたので。

皆さんからのこの歌のエピソードを読ませて頂いて、私の知らないことばかりでした。kiinaが、作詞の先生がどのような思いで書かれたのかを真剣に考え、真摯に向き合い歌ってきた事がわかります。

箱根八里の半次郎のDVDは持っていないのですが、2020年のアナザースカイの番組に出られた時に、箱根でのロケの様子を少し見ることができました。あまりにもへっぴり腰で、可愛すぎでした。久しぶりにアナザースカイを見てみましたが、何もわからないままの撮影で、泣きながら撮ったと話されていました。
今のkiinaがあるのは、この一曲があったからですものね。コンサートの度に必ず歌ってくれますが、毎回新鮮に聴かせてもらっています。
カコ
こんにちは!
ストーリーズでKiinaさんの笑顔が見られて嬉しかったです。(^_^)v

とねりこさん色々な企画有り難うございます。m(__)m
♪箱根八里の半次郎、VHSの頃の確か*この歌はこうして誕生した*とか言う番組で~
松井先生は、歌(歌唱)良し、顔(姿)良し、性格良しの青年がデビューするので頼むと依頼されたそうです。

そして長良会長から「何かインパクトのある言葉が欲しい」という要望で、水森先生、ディレクターを交えて相談中、きよしさんが何度も唄っているうちに声がひっくり返ってしまい、水森先生が口癖の「やだねったらやだね」と発せられ「それは面白い」と採用されたそうです。

また水森先生は「きよしさんは曲を頂くと赤鉛筆を持って松井先生に質問され、松井先生も丁寧に説明された。あんなに質問する歌手もあんなに説明される作詞家も見たことがない」と感心されていました。
そんな風にコミニュケーシヨンをとられてたこそ、きよしさんの想いを汲んだ詩(詞)になっているように感じます。
①成功するまでは故郷には帰らないと誓って上京して3年余りの修行時代、辛い時はふと故郷に帰りたい想いにかられる。
②恋も遊びも諦めてまっしぐら~
③キャンペーンなどでたとえ近くに行っても、逢って親孝行もできない。成功した暁には必ず倍にして親孝行するから待っていてね!
というようなきよしさんの想いが感じ取れます。
長々失礼しました。m(__)m
せり
おはようございます。第一弾はやっぱり箱根ですね。私もkiinaのことは全然知らず、職場で冬ソナ・韓流とおんなじに今、中高年女性に大人気らしいとしか知りませんでした。うたコンいや歌謡コンサートで始めてみた時も歌は上手いけど「ふーん、この子か」というくらい。それがいつの間にか大ファンにですからわからないものですね。「箱根八里の半次郎」まさにすべてがそろっての大ヒットだったわけですが業界も大衆も新しいスターを切望してたんでしょうね。kiinaの歌声はもちろんビジュアルは若者そして「やだね」のフレーズはお子さんをもと世代を超えての一大ブームになったんですね。あの天まで届く伸びやかな高音は誰もがひきつけられるインパクトですもん。それでも一発屋と揶揄されくやしかったとkiina、会長の元でがむしゃらに駆け抜けたデビュー曲ですね。氷川きよしとして演歌歌謡界をけん引するスーパースターとしての第一歩を踏み出しました。そして箱根のあのMV,へっぴり腰の立ちまわりがなんとも可愛かったですよね。
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