アルバムカバー曲3曲めは、三波春夫さん「東京五輪音頭」。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=VjFYaJS1cXs
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/113863/
ドロドロの情念の歌の次は、日本の歌謡曲史上最も晴れがましい祝祭の歌です(*^_^*)
「東京五輪音頭」は実は何人もの歌手の方の競作だったそうですが、三波さんのこの曲にかける意気込みは他の追随を許さないものがあったようですね。
三波さんご自身、第二次世界大戦で兵士として戦場に赴き、敗戦後はシベリアで捕虜生活を送った経験をお持ちでした。「『日本はそこから努力してここまで復興を遂げたんですよ、』と世界中に伝えるためにも、何としてもオリンピックを成功させたいという思いが強かった」とお話しされ、生涯この曲をご自身の宝物とされたそうです。
後から考えてみても、やはり三波さんの笑顔と明るい歌声、折目正しい歌唱がこの祝祭には一番相応しかったのではないでしょうか。
Kiinaは「ミュージック☆スター」のアルバムインタビューの中で「三波春夫さんを大尊敬している。三波さんのような歌手になりたい」とお話ししています。
歌い出しの「ハアー♬」のKiinaの発声の、何と明るく晴れやかなことでしょう。
日本中の悲願だった1964年の東京オリンピック。当時を鮮明に記憶されている方も、まだ生まれていなかったという方もいらっしゃるでしょう。
私は小学2年生でした。
Kiinaの「東京五輪音頭」は、三波さんの歌声と同じように、あの時テレビに釘づけになって見ていたひとつひとつの場面を甦らせてくれます。
テレビは白黒だったのにカラーで記憶しているのは、後に市川崑さんの映画を観たのとアサヒグラフを何度もめくって名シーンを目に焼きつけたせいだと思います。