今日は湯川れい子先生の木曜塾に参加して来ました。
今回のゲストが作曲家の弦哲也先生とのことで、随分早くから申し込みをしていました。
さすがは湯川先生!よく分かってらっしゃって、冒頭簡単なご紹介をしてくださった後は、湯川先生もお席で聴き手に回られ、弦先生のオンステージに。歌手から作曲家になられるまでの苦難の道をギターの弾き語りを交えてお話ししてくださいました。
湯川先生が「大変真面目な方」とご紹介されていましたが、演歌・歌謡曲の作曲家として頂点に立っていらっしゃるのに、全く偉ぶったところのない誠実なお人柄が決して饒舌ではない朴訥なお話しぶりに表れているようにお見受けしました。
作曲家として初めてヒットした「おゆき」から川中美幸さんの「ふたり酒」、石原裕次郎さんの「北の旅人」、アシスタントを務めたNHK「あなたのメロディー」から先生が発掘された「与作」、湯川先生が川中さんに詞を提供された「月の砂漠」、ペギー葉山さんの遺作となった「おもいでの岬」。途中に歌唱指導も入って、最後は弦先生の「天城超え」と全部で7曲。
歌手として何年も目が出ない中で、北島三郎さんが「作曲家という道もあるぞ」とアドバイスしてくださったこと、ハワイでの裕次郎さんのレコーディング、苦しい時代に千葉のご両親が生まれたばかりのお子さんを引き取ってくださったこと…
そんなことを訥々とお話しされながら、胸に突き刺さるようなギターの弾き語り。
ちょっと考えられない贅沢な時間でした。
弦先生、KIINA.には「龍翔鳳舞」と「生々流転」「黄金岬」を作ってくださいましたね。スケールの大きい勇壮な歌も素晴らしいけれど、しみじみと胸に沁みるような寂しい曲も弦先生のメロディーで聴いてみたい気がします。
私の席の斜め前に随分華やかな方が座ってらっしゃると思ったら、志穂美悦子さんでした。
*おまけ
受け付けを済ませてから開演まで3時間ほどあったので、有明まで行って少女漫画のレジェンド=水野英子先生の作家活動70周年記念展を観てきました。
伝説のトキワ荘に女性としてたったひとり住んだ方。今の日本の少女漫画の隆盛は水野先生が出発点と言っても過言ではありません。