今日は上野の文化会館に上野水香さんのバレエ公演を観に行って来ました。バレエに興味のない方には馴染みのないお名前だと思いますが、日本人離れしたしなやかな肢体と卓越したテクニックをお持ちの、名実ともに日本屈指のバレエダンサーです。
私はKiinaにハマる前は使えるお小遣いの大半をバレエとクラシックコンサートに費やしていましたが、2005年からはほぼKiina一筋。
Kiinaとともに月日を重ねた18年の間、記憶の中のバレエ事情もダンサーさんも凍結されたまま。そんな折、「上野水香さんが45歳になり、所属バレエ団の正団員を卒業」というニュースを目にして「水香さんが45歳?!Kiinaと同じ歳だったの?!」という事実に衝撃を受けました。私の中ではモナコから帰国したばかりの20代の上野さんのままだったので。
というわけで急遽チケットを取り、正団員としてのラスト公演へ。
プログラムの最後はモーリス・ベジャールが振付けした「ボレロ」でした。世界中でごく数人のダンサーにしか踊ることを許されていないこの演目を、上野さんは真紅の丸テーブルの上で見事に踊りきりました。
何度も繰り返されるカーテンコールの間、客席は総スタンディングで拍手を送りました。
来てよかった!
私はクラシックもバレエも今でも大好きですが、優先順位的にダントツ一番は生のKiinaです。時間とお金が今の2倍あったら、その時間とお金をすべてKiinaに使うでしょうし、自分がもうひとりいたらその自分もやっぱりKiinaのところへ駆けつけるでしょう。
昨日のピアノリサイタルも、「いつか機会があったら行ってみよう」と思っているうちに「米寿(!)記念リサイタル」となっていたので、慌ててチケットを取りました。
18年の間に機会を逃した公演は沢山あったと思いますが、後悔はしていません。
Kiinaが戻ってきたら、また何を置いてもKiinaのライブに駆けつけます。
上野さんの団員最後の公演が、Kiinaがお休みしているタイミングで本当に良かったとつくづく思いました。
自宅を早めに出て、上野に行く前に東京駅のステーションギャラリーで開催されている佐伯祐三展を観ました。
大阪生まれの佐伯の作品は、多くが中之島美術館にあるんですね。知りませんでした。大阪には毎年のように行っていたのに、真っ直ぐKiinaのところへ行って、どこにも寄らずに東京へ帰っていました。
ステーションギャラリーは、創建当時の東京駅のレンガ壁をそのまま使っています。
3階の展示室から1階に降りる階段室のシャンデリアとステンドグラスも素敵でした。