アルバム収録8曲目、「別れの一本杉」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-31863.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/57647/
これはもう、何の説明も要らない春日八郎さんの代表曲であると同時に、大作曲家船村徹さんを世に送り出した伝説の名曲ですね。
船村先生の自伝「歌はこころでうたうもの」を読ませていただいて、音楽学校(現在の東京音大です)時代からの盟友であった高野公男さんとの深く熱い友情に思わず涙せずにはいられませんでした。
船村先生が亡くなられた時の記事です。
https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/1780461_m.html?mode=all
おふたりで苦労を重ねた末に初めてヒットさせたのが「別れの一本杉」です。創唱の春日八郎さんだけでなく,これまで多くの歌手の方がカバーしてきました。
Kiinaのカバー曲を聴いていつも感じるのは、懐メロにしろ股旅ものにしろ、仮にその曲の背景やストーリーの詳しいところまでを理解していなくても(時々Kiinaの解説を聞いて「ん??」と思うことがあります)、そういうことを突き抜けたもっと深い、感覚的な次元といったらいいのか、喜怒哀楽という人間の感情の本質を理屈ではなく本能でとらえて表現出来る人なのだろうということです。単に表面的なテクニックだけのことではなく。
だからKiinaの歌声を聴いて、まっすぐにその歌のシーンが目に浮かびます。何の抵抗もなく歌の世界に入っていけます。
18年聴き続けてきても、それが何なのかうまく説明が出来ません。
仮に歌い手本人がよく分からなくて歌っていても、聴き手には伝わってくる。
たぶんそれが歌手と聴き手の相性というものなのでしょう。
私はKiinaの歌声を通して曲の世界を楽しみたい。
それに尽きるのでしょうね。