アルバム・カバー曲最後は村田英雄さんの「夫婦春秋」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=9QwmOU45YSU
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/198768/
1967年に村田さんの歌手生活10周年記念曲として発表されましたが、1979年になってから折からの演歌ブームの潮流の中で有線から火がつき、ミリオンセラーとなりました。相乗効果で、この年に発売された「人生峠」もヒットしたのだそうです。
「人生峠」もそうですが、Kiinaが「村田英雄さんの歌が好き」と発言しているのが単なるリップサービスではないことがよく分かる歌いっぷりですね。
「この歌を歌う時の村田さんの映像がすごくかっこいいので歌ってみたかった」とインタビューでお話ししていますが、「俺が二十で」から「お前が十九」までをノーブレスで一気に持っていく歌い方や、特に最後の「おまえ〜♫」の低音の出し方など、完全に村田さんが入っていますね。
Kiina曰く「『愛しのテキーロ』で一緒になったふたりのその後の人生」だそうですが、貧しい中でも二人で手を取り合って歩んでいく夫婦の人生、Kiinaはご両親の姿を思い浮かべながら歌ったのではないでしょうか。
艶福家で知られ、ご自分から「五千人斬り」などと発言されている村田さんですが(今ならコンプライアンス的に完全にアウトです)、「俺が二十で」どころか18歳で周囲の反対を押し切って結婚、1991年に奥様が亡くなられるまで添い遂げられました。何人もの愛人も奥様公認だったとか。
倫理的にどうなのかは別として、それもまた村田さん流の「夫婦春秋」の形だったのでしょうね。