「十九歳、哀しくて/詩集を編んだ/僕は美術館の地下の/珈琲店で/朗読をし/詩集を売った/不思議と詩集は売れた/A新聞の記者が/詩を読んでくれた/<君は天才かもしれない>/と言った/多くの人が誉めてくれた/でも僕は哀しかった」 #詩 #twpoem
「19歳の夏/僕は胸を病んだ/緑色の激しい/息づかいに疲れ/太陽が怖かった/拙く言葉を綴った/見知らぬ大人は/僕を天才だと云った/けれど、僕には天才の意味が解らなかった/胸を病んだ僕は/ただ蒼白に/言葉を紡いだだけ/それから時間は/回転して/平凡な大人になった」 #詩 #らかん亭