つらつら日暮らし

8月6日 広島原爆の日に思う「不殺生」(令和4年度版)

8月6日、広島県広島市では、被爆から77年となる「原爆の日」を迎えている。

広島市中区の平和記念公園では午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、原爆が投下された8時15分に合わせて黙祷が捧げられた。当方もテレビの前ではあるが、合掌し黙祷した。

今年も、新型コロナウィルス感染症の関係もありますが、一般席も用意され、約3500人が参列されるという。

なお、全国の被爆者はおよそ11万8935人となり、始めて12万人を下回ったという。そして、平均年齢は84歳を超えているため、近年語られていることですが、被爆の体験、戦争の悲惨さを、如何にして後世に伝えるかが問題となっている。

また、今日の式典では、この1年で死亡を確認した4978人の名簿が原爆慰霊碑に奉納される予定で、死没者は33万3907人となるとのことである。

亡くなられた全ての方々に合掌し、心から哀悼の意を表したい。

戦争の苦しみ、悲しさを前にすると、仏教徒としては、やはり「不殺生戒」のことを考えざるを得ない。

是に於いてか、若し善男子、善女人有りて、形寿の尽きるまで、殺生せず、刀杖を加えず、常に慚愧を知りて、慈悲心有りて、普ねく一切衆生を念ず。
    『増一阿含経』巻12


釈尊は命の無常なる様子を示しつつも、その中で不殺生戒を守り、慈悲心を持って全ての生きとし生けるものを思うことを示された。釈尊には及ぶべくもないが、今日は当方も世界の平和を願って過ごしたい。

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