その日も一日中仕事でパソコンを使っていて、肩と首がパンパンだった。
そして頭の浮遊感もひどかった。
そんな状態で、いつもの日課でお風呂に入り、湯舟に長く浸かって本を読んでいた。
頭が少しすっきりしたような気分になり、自分の部屋に戻ってゴルフの素振りをしてから
ベッドに入った。
その後、目を閉じているのに脳みそを思いっきり揺さぶられるような、
気が遠くなりそうなめまいに襲われた。
熱いお風呂に入った後、頭にカーっと血がのぼる、それをもっとひどくしたような感じだった。
これはただ事ではないと思い、別室にいた相方を呼び、
真夜中にタクシーを呼び、近所の総合病院へ。
ふらついてまともに歩けない。意識を失いそうなくらい頭がくらくらだった。
ものすごい恐怖感に襲われた。
救急医が私の症状からして、脳出血を疑い、CT検査と血液検査をしたが、
脳は全く異常なしで、脱水症状が起きており、立ちくらみのような状態が
全身に起きる「全身震(ぜんしんしん)」とのことだった。
点滴を受けてふらつかずに歩けるようになるまで休み、
病院を後に頃にはすでに明け方になっていた。
こんなことになりながらも、午後からリモートワークで仕事をしいていた私は、
その時まだかなりのストレスが自分にふりかかっていることすら気付いていなかったのだった。