横浜環境ポイント・社会実験に関する座談会に出かけた。
これは、横浜市環境創造局環境政策課が進める、環境キャンペーンの社会実験である。
その内容とは、まず横浜市北部の都筑区が実験区域。
土休日に市営地下鉄を使用して、センター南駅を下車。
協力企業の東急百貨店に来店することで、環境ポイントをゲット。
さらに、同店でお買い物をすると、さらにポイント追加。
そのほかに、市指定の環境学習会に参加すると、ポイントをもらえる。
集めたポイントは、市地下鉄の乗車券ほか、市の施設の入場券として使用。
地域ポイントへの交換、東急カードのポイントへの交換が可能。
使い切れないポイントは、植樹事業への寄付となる。
おもしろいのは、このポイントの媒体となるのが、PASMO(パスモ)か、Suica(スイカ)つまり、関東圏での二大交通ICカードを使用していることだ。
新たにポイントカードを作る必要がない。
ただし、この環境ポイントが、パスモやスイカの乗車料金として使用することはできない。
これらのICカードは、普通の定期券や乗車券の支払い機能とはまったく別に、環境ポイントの入れ物として使用されるのだ。
今日は、その企画に関する市民の意見を集めるため、市内各区から市民モニターが呼び集められた。
質問が噴出した。
この実験の目的の真意がわからない。
座長の説明では、都筑区は市内でもっとも自動車保有率が高い地区で、休日には東急百貨に入るための自動車の駐車場待ちで周辺道路に渋滞が発生するという。
つまり今回都筑区を選んだのは、地域の脱自動車化テストであったのだ。
意見は多い。
一つめは知名度。
集まった座談会参加者の半分以上が、この実験を知らなかった。
新聞発表は行われたようだが、実際に読んでいた人は少ない。
広報誌への記載もあったというが、自分の区の内容でなければ、記憶に残りにくい。
沿線ではパンフ、ポスター、中吊りもあった。
デザインの問題か、目につきにくく訴えもわかりにくい。
システムの、わかりにくさもある。
ポイントの集め方。
駅構内のシステムにカードをタッチしてかつ、百貨店内のシステムにタッチ、両方でしないとポイントにならない。
これが意味するものは何なのか。
座談会参加者の多くが、この特定企業との結びつきに疑問を上げていた。
ポイントの使い方。
実験段階だから、実用的な(実利的な)ポイントの利用ができない。
これは、今後の浸透度で解決される問題だろう。
目的の不明瞭さ。
ポイントを集めることで、どうメリットあるのか。
個人単位でのメリット、市の得るもの、地球環境に何がいいのか。
コストがどれほどかかっているのか。
本日の座談会でわかったことは、市民には二種類の人々がいそうだ。
ポイントを集めて自分のメリットを得ることを目的とする人。
その人々に向けてのアピール。
自分にとって得なことで、しかもその結果、環境にやさしい結果をもたらすこと。
いや、自分の行動が環境によい結果をもたらしていることを、意識しなくても、自分へのメリットを求めた結果、環境が保全されるような、社会システムの開発。
これが究極だろうか。
それ以前に、もっとエコ・コンシャスな人々に向けて。
彼らに向けては、社会実験において(本番時にも)環境に対する目的と効果、経費など詳細なる情報の開示が必要だ。
それらの人々は納得を元に、市民リーダーとして、環境維持社会の実現に向けて、周りに影響を及ぼしていくだろう。
問題は多いが、脱マイカー公共交通機関の利用促進は、進むべき方向であり、システム的な問題点は、広域化や参加企業の増加で克服されるだろう。
告知方法などの手法も、経験でこなれていくと思われる。