ジジイの鉄槌

認知症で要介護1の実父!施設介護のよもやま話しです。
仕方なく成年後見人になり、その後要介護5へ…

やっぱり年金事務所は・・・2

2015-12-04 | 成年後見人の仕事

年金事務所に到着。
「まぁ~今日は手続きに必要なものや手続き方法を聞くだけだから・・・」
そんな軽い気持ちで順番を待っていた。

<第一ラウンド>
窓口に40代の女性担当が迎えてくれた。
一般的な手続き方法を確認した。
詳細は年度や時期、制度の変更などもあるだろうからここでは割愛する。
簡単に言ってしまえば、パンフレットに書いてある説明を口頭で聞いている-という感じだ。
揃える資料は随分あるが、これまでの後見人業務で「必要資料」と言われるモノは大方我が家にあるので
「まぁ、今回はスムーズに行くかな」
と安心した。

一通りの説明が終わり、パンフレットにないことで聞きたいことがあり質問した。
「現状、近々に正式書類を揃えて提出しますが、母の年金(寡婦年金?)に切り替わるのはいつからですか?」
「今、9月末ですから10月にお父様の口座に8、9月分が入金になり、12月の支給日にはお母様の口座になります」

「父が亡くなり、医療費還付もあるので、私が父の准確定申告をしなければならないのですが、源泉徴収票はいつ頃発行されますか?」
「源泉徴収表ですか?・・・通常3~4ヵ月後の発行です」
「今、税務署に聞きに行ったところ、『准確定申告は死亡後2ヶ月以内に』と言われたのですが、源泉徴収票の発行を早めるための手続きはありますか?」
「早める手続きですか?みなさん先ほどの期間で受け取られていますから無いんじゃないですか?」
「すいませんが、あなたの感想を聞いているわけではないので、調べてもらえませんか」
「あっそうですか・・・」
と奥へ引っ込んだ。

出てきた。
「やはり3~4ヵ月後ですね」
「今、9月下旬ですよね。3~4ヵ月後といえば、通常の源泉徴収票と同じ時期になってしまうんじゃないですか?
しかも、税務署では『死後2ヶ月以内』と言われているものなのに考慮されていないんですか?」
「いや~、税務署さんも事情を言うとわかってもらえますよ」
「失礼ですが、あなたは職員さんですか?
職員ですか。
では、あなたが仮に年金手続きの件で、他の行政職員が『こうこう言っていました』と言って、年金手続きのルールと違う申請をされたらあなたは『あ~そうですか』と言ってその書類を受理しますか?」
「いや~、事情が事情ですからご理解いただけると思うのですが・・・」
「では、今、貴方が税務署に源泉徴収票の発行が3~4ヵ月後なので、私が作成する父の准確定申告はその後になる旨ご連絡いただけませんか?了承した場合、税務署の窓口がどこでどの担当職員にお渡しすればよいかも氏名含めてお知らせください」
「いや~、少しお待ちください」
奥に引っ込んだ。

出てきた。
「すいませんが、そちらの税務署の資料をお借りできますか?」
資料を持って奥に引っ込んだ。

出てきた。
「今、東京のセンターに確認しました。最速で3週間かかると言う事なんですが・・・」
「3週間なら全然間に合いますので構いません。ですが、次回各資料を揃えて提出する際に、今と同じようなやり取りをするつもりはないので、何か書類のようなものはありませんか?」
「いや~、大丈夫ですよ。確認しましたから」
「すいませんが、次回申請に来るときは、貴方が対応してくれるんですね」
「いや~、他の業務もあり、今日は私が窓口対応していますが、次がいつだと・・・」
「では、先ほどの『源泉徴収票を3週間程度で出す』ということはどうお伝えすれば、無駄なやり取りをせずに済みますか?」
「少しお待ちください」
奥に引っ込んだ。

出てきた。
「しっかりこのことは申し伝えますので・・・」
「誰に?先ほどからこちらに『ご相談者カード』に記入されてますよね。そちらに今のやり取り記入されてますよね。そのコピーをいただけると次回の窓口の方にそれをお見せするとスムーズに行くと思いますが、どうでしょう。コピーいただけませんか?」
「いや~、少しお待ちください」
奥に引っ込んだ。

出てきた。
「コピーお渡しできます」
と言って、相談カードを持って奥に引っ込んだ。

出てきた。
コピーも持っていた。

ここまで2時間半・・・。
疲れた。
まだ、2,3細かいことを確認したかったが、疲れたので帰ってネットでチマチマ調べることにした。


年金の各資料は順調に揃えることができた。


<第二ラウンド>
各種資料を携えて、年金事務所へ。
前回とは違う40年配の女性。
資料を確認し「はい、ご苦労様でした」
というので、
「前回、手続き問合せの際、源泉徴収票を3週間程度で出していただくお願いをしているのですが、そちらは大丈夫でしょうか?」
と聞くと、
「源泉徴収票は3週間では出ませんよ。3~4ヶ月です。聞き間違いですね」

始まった・・・と思った。
前回のご相談カードを出し「このようなやり取りで確認したのですが・・・」
すごく怪訝な顔で
「お越しになってたんですか・・・。お電話での問合せと思ったものですから・・・。前回提出された書類はありますか?」
「前回は、手続き等の問合せでお伺いしているので、書類はひとつも出していません」
「そうですか。では、今日出した書類に対して3週間で源泉徴収を出すことになっているんですね?誰とお話ししていましたか?」
「そちらのカードに記載されている○○さんですが」
「少しお待ちください」と言って奥に引っ込んだ。

少しして出て来た。
「はい。わかりました。ご苦労様です。」
「すいませんが、3週間程度で源泉徴収票発行されますか?」
「たぶん!」
「多分? では、3週間待って到着しない場合はどなたにどのように確認すればよいですか?」
「多分、大丈夫ですから」
「ですから、到着しない場合は?と聞いていまして、『たぶん、大丈夫』という不確かな確認をしているわけではないんですが?」
「少しお待ちください」と言って奥に引っ込んだ。

出てきた。
「今も東京のセンターに確認してきましたが、大丈夫とのことでした」
ラチがあかないので、
「あなたは、職員さんですか?」
「そうですが・・・?」
「では、3週間ほど待って、届かないときは貴方に問合せさせていただいてもかまいませんか」
「はぁ・・・。少しお待ちください」と奥に引っ込んだ。

出てきた。
「わかりました。私で結構です」
「では、よろしくお願いいたします」
と言って帰ってきた。
ここまで、約90分かかった。


<第三ラウンド>
10日ほど経ち、年金事務所から電話が来た。
二度目に応対した職員からだった。
「先日はありがとうございました。
それで、源泉徴収票のことですが、東京のセンターから連絡がありまして、
どうやら3週間では出ないようなんですよね。
出ないとお困りなんですよね?」
とぼけた事言うなぁ~と思いながら
「すいませんが、お伺いしたときにお話したとおりで、「3週間で発行されなければならない」と言っているのではなく、
通常3~4ヶ月かかる-というのでは准確定申告の期限に全く間に合わないので、間に合う状況の日程で早く出して欲しいと言っているのですが!
それで、今のお話では、3週間は無理とのことですが、いったいいつ出るのですか?
既に申請から10日経過していますが?」
「はぁ・・・。そうですよね・・・。いつ出るかなんですが、あと10日ほどかかる-ということなんですよね・・・」
「あと、10日ですか?では、最初のお話しどおりの3週間だと思いますが?遅れていませんよ」
「じゃ、あと10日ほどお待ちください」
と言って、電話が切れた。

ひょっとすると、父の死亡日から三週間と思ったのかもしれないな・・・と思った。


その3日後、源泉徴収票が届いた。


結局、申請日から14日で到着した。
父の死後で数えても20日少し過ぎた程度だった。



 


 


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